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喫水はまだ甘くまだ浅くある

津崎のメモ帳です。絵ログ、お知らせ、日常など。最下部にカテゴリー・タグ一覧あり。

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2024年12月16日 この範囲を時系列順で読む

『ドイツ葬送文化史』半分以上が表と注釈というびっくり構成だけど、それを抜きにしても買ってよかった
死亡通知書とか硬貨副葬とか、埋葬手順とか……具体的で、かつわかりやすい
研究書は時々読みづらい文章のものもあるけど、これは良い

「遺体着付師」や「死亡通知人」、建具屋(棺作り)、またそれらが葬儀屋に発展していった、とある 知らんわそんなの 奥が深いな

#「蛇道の蛇」(一次創作)

あと参考と換骨奪胎は違うので… #「蛇道の蛇」(一次創作)

「蛇道の蛇」を「19世紀末前後のドイツの葬式事情」に合わせようとした瞬間テンションが下がったので、ファンタジーやSFなどの別世界の話は現実世界を参考にしすぎるのも良くないのかも 桎梏にしかならぬ…

#「蛇道の蛇」(一次創作)

日本史が好きすぎるよ……。

『ドイツ葬送文化史 近現代における生と死の棲み分け』に、断片ながらもいろんな葬式の順番が載っており、重宝する(何に、とは言わないが)
例えば1902年ハノーファー・ルター派教会の第一形式の葬儀は、
喪家あるいは墓地礼拝堂で聖職者は棺に近寄り祈る、可能ならば聖歌を伴う→読謡→弔辞が行われるならこの時点で行う→最後に聖職者の言葉「主よ、我々のこれより永遠にいたる出発を祝福し給え、アーメン」等→移動、墓地に到着→棺が墓穴の上に置かれる、あるいは沈められる→聖職者の言葉「主の平安を汝ら全てに、アーメン」→弔辞がまだ行われていないならここで→聖職者の祈り「前略。土は土へ。灰は灰へ。塵は塵へ」の箇所で聖職者が棺に三度土を投げる→読謡→参列者が歌っている間に墓穴が埋められる→聖職者の祈り

#「蛇道の蛇」(一次創作)

『D.Gray-man』は「仮想19世紀末」なのか 理解(わか)るよ………

中城ふみ子、さすがだ

コミティアを発表の場として、SNSでの発信はまあまあにしたい、というよりも、そもそも最終目的は「物語を完成させること」なので……。

漫画『同志少女よ、敵を撃て1』読了。鎌谷先生は相変わらず絵が上手い。

感想

2024年12月15日 この範囲を時系列順で読む

19世紀と20世紀ってだいぶ違う 当たり前だけれど ヴィスコンティだけどトルナトーレじゃない…
多くを日本史に依っている日本人だという実感がいきなり猛烈に……

#「蛇道の蛇」(一次創作)

日常・告知等…と創作メモのてがろぐを分けようかしら、と思いつつ、重要なのはメモではない

プッシュ&レビュー掲載、大変嬉しいです。投票して下さった方が1名以上いるはずです、ありがとうございました。
実は『貨客船の航跡波』も過去に掲載されていて、こちらもまだ頒布中です。
…『大脱走』再版(重版して在庫を補充)するか悩んでいます。いくらか在庫はあります。

時代はポーランド!時代はポーランドですよ!

2024年12月14日 この範囲を時系列順で読む

一次創作

2024年12月13日 この範囲を時系列順で読む

欧米の監督のつくる「なんちゃってチャンポンアジア」映画は、逆もあり得るわけで、「西欧っぽい」創作をするには軸にする国と時代くらい定めるべきかなあと思いつつ…
#「蛇道の蛇」(一次創作)

2024年12月10日 この範囲を時系列順で読む

U-NEXTに「スティーブン・ユニバース」来ているらしいので絶対に観ないと…

エンバーマーに対する風評被害みたいな創作になってしまった まあ架空の国のどこかの話で、正規資格とかの話ではない。
#「蛇道の蛇」(一次創作)

一次創作

2024年12月9日 この範囲を時系列順で読む

デフォルメの方向性を悩んでいたけれど、『あれよ星屑』っぽいと良い 目指します

八幡製鉄所の本を捲っていたら、「××の神様」と呼ばれる人がよくいた、という記述があった記憶がある あの時代、身の危険がある労働者って神様とか地獄とか常々言ってたんだろうな~と

感想

『八幡炎炎記』に、八幡製鉄所の鉄の火を見た少女がこう言う描写がある。旧約聖書の「はじめに光ありき」という言葉を思い出した、あの鉄の火が見えた時、何故だか知らないけれど涙が出てきた……。
 このシーンを読んで、思わず快哉を叫んでしまった。
 この罪深さ、この製鉄所の造った鉄が如何なるものを他人に、あるいは自分たちに招いたのか。その鉄が自分たちに戦争を招き、死を招き、また利益を齎したのではないか、そんな(屁)理屈的なものを超越して描かれる、「圧倒的なもの」。それへの少女の拙い賛美。この理屈なしの力というものが、製鉄や炭鉱の世界にはあったのではないか。製鉄の世界にあった「神様」という言葉と、炭鉱の世界にあった「地獄」という言葉はここから発しているはずなのだ。

#企業・組織

感想

サイト運用者のわりに、人様のサイトを定期的に巡回する習慣がつかない TLを無心に眺めることに完全に慣れてしまった…

『八幡炎炎記』に、八幡製鉄所の炎を見てはじめに光ありきの一文を思い出した、何故だか涙が出た、という描写があって、わあ…「原罪」じゃん…となるなど

#企業・組織

感想

無印良品のスリムノート大好き人間なので、A6サイズはオーダーメイドカバーを持っている。実はA5はジブン手帳のカバーと同じサイズなので、A5は代用している。B6もジブン手帳miniと同サイズなのだろうか?取り寄せてみた。今度来ます。

2024年12月8日 この範囲を時系列順で読む

「風」が舞台の物語が「風」を出さない方法ってなんだろう……悪い意味での「風」臭を脱臭するにはどうすればいいだろうと考えたけど、舞台が舞台として主張しないこと、地政学とか政治とか戦争とかをしないこと……?
→ゴジラ式戦禍というか、相手が見えない(相手には正義や思想がない)けれど茫漠と暴力が襲ってくる系戦争ならむしろ「ハウルの動く城」みたいに「素敵な悲劇」なんですよ

ジブリ作品の「風」のクセの無さ、好きかな…逆に『幼女戦記』の筆者さんのシリーズものは「風」を全面に押し出していると感じる

なんというか感覚の問題 「根っこが無くて気持ち悪い」という感覚が描いている側にある 読んでいる側にはあまりないだろう

一次創作でこんな話が描きたいな、というものが珍しく出たんだけれど、これを考えた時に「中世風」の功罪というかなんというか、「ヨーロッパ風」「ドイツ風」「中華風」「日本風」というものがあり、そうやって無邪気に「剽窃」していいのか…という感覚がすこしある
→勿論考えすぎで、ジブリ作品の多くだって「よくわからない西洋っぽいどこか」だし、少なくない作品の舞台(の国)が架空のどこかである以上、現実世界の文化からは逃れないんだけれど

リアル画風にしたいわけではなく、むしろほどよくデフォルメしたいのに落としどころがわからない…。高浜寛先生やジブラ先生(フランスのバンドデシネ漫画家)や伊図透先生、鶴田謙二先生などが好きなのだけども…。

2024年12月7日 この範囲を時系列順で読む

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模写です

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むう…

「『夜這いの民俗学』に描かれたような原風景に重工業産業を置くことができず」と書いたけれど、『〈民主〉と〈愛国〉』には地方への疎開や軍隊での農民の上官からの虐待で「インテリ」たちは「大衆」への軽蔑意識を培った、という感じの記述があった記憶がある。

#企業・組織

2024年12月6日 この範囲を時系列順で読む

ということも念頭に入れつつ「大脱走」は"船の破瓜"の話でもあり、それは、血とシャンパンとを被ることの間に、そのまま明治以前とその後のまにまにあり、原風景と重工業の中間地点として、「いくら洗練された国際人を気取ってもメッキを剥がせば私たちは野蛮で土着的な船乗りだ」という台詞とともにそこにある

#企業・組織

『森崎和江コレクション 2』に「そして同じ頃、狐とも思弁的政治性とも無縁に、ヤマに機械導入をもくろんだり、自己陶酔型の志士らを遠隔操作したりしながら国家の経済的裏付けが軌道に乗せられた。それは明治以前の日本が、その経済的基盤を農耕においてきた歴史を、基本的にゆさぶるような変革であった。」(「浮游魂と祖霊」)という一文があるんだけど、それはともかく、『夜這いの民俗学』に描かれたような原風景に重工業産業を置くことができず、この乖離はどこへ着地点を置くべきか悩んでいる

#企業・組織

やっぱり企業擬で日本の近代~戦争の話がしたい。
「渺渺録」の方向性に悩んでいるけれど、その一歩にはしたい。いつか戦時中の話も描く。そういえば「大脱走」すら戦後の話だったので。

#企業・組織

先日、焼肉に行った。焼肉を食べる現代艦船擬人化あるいは企業擬人化を考え、彼らも焼肉を楽しむはず、と彼らの存在を自らの実感として感じ、愛しく思い、私のような机上の空論を振り回しがちな創作者に足りないのは焼肉である、と確信した。

第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト
に応募していた作品を掲載します。メモしないと忘れるので……

一輪の花を野端に見つけゆく海でも同じ世は変わりなく
大空に贈られる富も贈られる死も指し示すサン=テグジュペリ
絢爛の南国感覚乱反射千紫万紅とはこのことよ
戦火にて失われたとの解説が博物館にある戦後である
美しいとも思えない思えない船は喫水深めて滲む
未完成船というかく甘美なる響きわたしは生きるのが好き
救われずまた救わずにオフィーリア 水は青いと誰が言ったの
人生は美しいから人真似が上手い我らの劇の緞帳
ジョセフィーヌ愛しさとは郷愁我らは一つの陸地だったね
砕氷艦 孤独に生きよ凍る地が解けることなど知らないままに
心中と呼べば甘き結末だ言えば陳腐になると黙して
撃鉄を起こすような憤怒/あとは撃てない虚勢だけの私が
世の中の全てを恨む時すらも静かな声で彼は語りき
船底の様に濁りし眼して麗しき船錆びる赤色
それぞれの地獄がありて我ら皆等しく逝けば狂風の中
思い出はうつくしくあれ愛情も侮蔑も何もそこにあるなら
轟沈す軍艦に寄すいけにえの如く乗員生存者なし
「過ぎた過去」「思い出」「亡き友」「裂かれた恋」人間を殺すは記憶の重み
互換性の高い人生 UNIQLOのサイズアシストに記憶さる我
一切の逡巡を捨てよ、首剪らる薔薇に鼓舞され我は項垂る

短歌

「海」
踏みださぬ波のまぎわ
統治のおよばぬ領域
手に負えぬ大きな可能性
富にも地獄にもなる青いろ

谷川俊太郎先生の詩を読んだら思いのほか良かった。
小説や漫画で語りえないものは詩で語るしかないのかな…と最近は感じる。

『文盲』読む 戦後アゴタ・クリストフはハンガリーからの難民としてオーストリアに行った時に、施設で男女別々に分けられてシャワーを浴びせられることが怖かったし、シャワーが終わって清潔になって全員集合して安堵したと回顧している 歴史だ

感想

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