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喫水はまだ甘くまだ浅くある

津崎のメモ帳です。絵ログ、お知らせ、日常など。

カテゴリ「感想」に属する投稿56件]

2025年3月26日 この範囲を時系列順で読む

#実況:初読『天冥の標』
『天冥の標Ⅵ 宿怨 PART2』宇宙に進出している人類のさまざまな連合や組織で集まった宇宙大会議(?)に呼ばれていないのに勝手にやって来て、文句をつけた挙句に反対票を投じる地球の国連大使、とてもよい

感想

#実況:初読『天冥の標』

「宿怨 PART2」の35%めあたりだけど(初読失礼~)、これミヒルはハチャメチャなことをして破滅を呼んだ挙句に、正しい死に所を与えられていっそう「美しく」鮮やかに死ぬタイプだけど、イサリは「無様に」死に損なって生き残るやつでは…

感想

#実況:初読『天冥の標』
新鮮な悲鳴、上げていくか





















感想

2025年3月24日 この範囲を時系列順で読む

映画「アリーテ姫」を観ていたんだけど、冒頭のモノローグが"内に籠っている"というか自閉しているというか…で、思わず「えっ?ここで始まってここで終わってるの?」と、ちゃんと初めから再生できているかどうか三回も再生し直して確認してしまった

あれは出来の良し悪しの問題ではない気がする。籠っているというか、突き放されているというか。あれが姫を語る語り口なんだろうか

まだ観終えていないので引き続き観る

感想

2025年3月1日 この範囲を時系列順で読む

『呪われたナターシャ 現代ロシアにおける呪術の民族誌』読了。

ロシアで著者と共同で調査者をしてくれたイリイチの体験談が面白かった。
ある村に行って「悪魔とはどういうものか?」と尋ねると詳細を語ってくれたがどこかで聞いたことがある話だった、だから「どこで知ったのか」と聞いたら「ラジオで偉い先生が言っていた」と言われた、その「先生」とやらは自分であり、なんと自分で自分の話を採集していたのだ。
また"外国人の私が調査をすること自体が呪術に「リアリティ」を与え、呪術を増大させている、私自身が社会的プロセスの一部になる、日本語こそは読めないが『呪われたナターシャ』を手に持ち呪術師たちは「日本の研究書に写真入りで紹介された呪術師」を名乗るだろう"とのこと。

感想

2025年1月15日 この範囲を時系列順で読む

津島佑子『あまりに野蛮な』
 日本、植民地台湾、大型客船、産児制限、喪った子どもを忘れられない母親と面倒なので忘れたい父親、絶対に避妊したい妻と嫌いなコンドームをつけたくない夫、もう絶対に失いたくない女、良妻賢母、植民地の日本人町、原住民の首狩り、台湾人と共振する美世、自身をミーチャと呼び、ミーチャの姪はリーリーと称して伯母と共振しようとし、子どもを失ったことの理由を探る…これが植民地主義の闇鍋ですか
 →『あまりに野蛮な』美世ことミーチャ、おそらく現在に生まれてある程度の学と箔をつけさせてもらえれば、一人で自活できたであろうたくましい、おおらかな女性だったんだろうな~という点がつらい
 →どうにかあの時代の「成功」である結婚にこぎつけたのに、外地の台湾の日本人街では精神的にも経済的にも夫にすがるしか無く、子どもを失ったことで精神的均衡をも失い、場所の精神の逃げ場所もなく、万引きという行為で精神的打開を求めて全てにおいて破滅する女性……
 →美世、ミーチャ、もしかして現代ならどこかの大学でも出て、身分的な箔をつけて、夫にではなく働いている会社に金を貰って、自活して、趣味を嗜んで、結婚するか結婚しなくても一人で生きていけるたくましい女性だった、密かに人びとと連帯と抵抗の思想を共有していたかもしれなかった、それなのに……。

感想

2024年12月16日 この範囲を時系列順で読む

漫画『同志少女よ、敵を撃て1』読了。鎌谷先生は相変わらず絵が上手い。

感想

2024年12月9日 この範囲を時系列順で読む

八幡製鉄所の本を捲っていたら、「××の神様」と呼ばれる人がよくいた、という記述があった記憶がある あの時代、身の危険がある労働者って神様とか地獄とか常々言ってたんだろうな~と

感想

『八幡炎炎記』に、八幡製鉄所の鉄の火を見た少女がこう言う描写がある。旧約聖書の「はじめに光ありき」という言葉を思い出した、あの鉄の火が見えた時、何故だか知らないけれど涙が出てきた……。
 このシーンを読んで、思わず快哉を叫んでしまった。
 この罪深さ、この製鉄所の造った鉄が如何なるものを他人に、あるいは自分たちに招いたのか。その鉄が自分たちに戦争を招き、死を招き、また利益を齎したのではないか、そんな(屁)理屈的なものを超越して描かれる、「圧倒的なもの」。それへの少女の拙い賛美。この理屈なしの力というものが、製鉄や炭鉱の世界にはあったのではないか。製鉄の世界にあった「神様」という言葉と、炭鉱の世界にあった「地獄」という言葉はここから発しているはずなのだ。

#企業・組織

感想

『八幡炎炎記』に、八幡製鉄所の炎を見てはじめに光ありきの一文を思い出した、何故だか涙が出た、という描写があって、わあ…「原罪」じゃん…となるなど

#企業・組織

感想

2024年12月6日 この範囲を時系列順で読む

『文盲』読む 戦後アゴタ・クリストフはハンガリーからの難民としてオーストリアに行った時に、施設で男女別々に分けられてシャワーを浴びせられることが怖かったし、シャワーが終わって清潔になって全員集合して安堵したと回顧している 歴史だ

感想

国はオカルトに対抗する部署をどこに置くのだろうか、という投稿が流れて来たのを見たけど 『低俗霊DAYDREAM』で「口寄せ屋」のヒロインは「東京都生活対策課」から仕事を請け負っていて、また課では「忌物苦情相談」ができる設定だった

感想

堀越二郎の醜い飛行戦艦、下級生を苛める不良の上級生、多くの三等車客、震災の炎と暴力的風景、旧式の校舎、美しい骨を持たない肉豆腐、寝台車に乗れなかった貧民の野宿生活、銀行の取り付けのある不景気、会社のみみっちい礼儀に礼節、新人への洗礼、牛が航空機を運ぶ後進性、航空機を見に来た陸軍軍人、機が本調子でないこと、落下傘で辛くも逃げ出したパイロットの命の無事、既に壊れた1号機の残骸、夜親を待つ少女と子どもと国家の貧しさ、食わせられたはずの天丼とシベリアという善性、本庄の独逸での劣等感、かつて菜緒子でなくお絹の幻影を見たという事実、カストルプの示唆する世界の破裂、新聞に書かれた上海事変、日本が本当に近代国家だったのか、結核で倒れた菜緒子の苦、重役、煩い海軍軍人、愛情ではなくエゴイズムではないかという黒川の指摘、妹の叱咤、重慶爆撃、全体を覆う死と死体と多くの犠牲を見ることからの逃走があり、それは菜緒子が二郎の眼鏡を外して「山に帰る」ところ、美しいところだけ見てもらいたかったことで愈々極まる
→また1機も帰って来なかったのでありやはりそこには人間の生はないように思える
→とはいえ二郎は最後の航空機の成功(航空機の技能的にも、国家や軍の期待に応えた面でも)を直視しておらず、遠くで何かの気配を感じてそれを見ている、おそらく菜緒子の死を見つめている
(映画「風立ちぬ」)

感想

2024年10月10日 この範囲を時系列順で読む

#感想『日本郵船戦時船史』

◎盛岡丸は、船のなかで密航者(炭坑夫)を捕まえたために引き返している途中で日本の敷設機雷に掛かって沈没、という船。密航者のその後も気になる。
◎甲谷陀丸はカルカッタまると読む。


2024年10月10日「甲谷陀丸」まで/コマ番号49/519まで

感想

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