喫水はまだ甘くまだ浅くある

2024年2月 この範囲を時系列順で読む

何とも言い難い話ではあるのですが、大蔵出版『新宗教時代』シリーズを2冊ほど持っていて、30年前の情報ではあるのだけど、興味深い本でしたね
→とはいえ最近は「興味深いなぁとしげしげ覗き込むこと」についての一定の自制は行っている
戦争や歴史や宗教や因習じみた習俗諸々の「深さ」をしげしげと覗き込む時、むこうもこちらを覗いているので…
→ウィキペディア記事「帰ってきたヒトラー」に引用されて書かれている、「(読者は)ヒトラーを笑っているだけではない、彼と共に笑っているのだ」(laugh not merely at Hitler, but also with him.)という文を、時折警句として思い起こしている

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日本郵船さんさぁ、微妙にX慣れしていない…というよりもXに染まっていないし染まる気もないし平常運転していくぜ!!感あるよね
→例えば他社だけどONEクッキングみたいなのとか、あるいはInstagram色に染まっているInstagramの投稿みたいなのもTLで見たい、いや今も十分可愛いけど……
→今のX運用、「業務連絡」感が強くてなおいっそ可愛い
→Instagramのことは「Instagram」「インスタ」と言うし書けるのに、Xのことは「ツィッター」だと思ってたら可愛いね、御社(擬の話)
#企業擬人化

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物語を構成する時に「何を描かないか」は、何を描くかと同じくらい重要なんだな~と""理解り""(わかり)始めた

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擬人化、実在性を詰めていくと「基本は人間(human)とばかり一緒に居るはずで、一堂に会することはほぼないのでは…」と思ってしまい、ただのモブではないキャラ性を持った架空の人間と一緒にいる話を描いてしまう 軽率に時空を歪めて擬人化を一堂に会したい

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創作 刺身の切り身みたいにラディカルな主義主張を示すのではなく、脱主義化された日常的領土から市井の生活と庶民の言葉を持って、なにかを、間接的な優しさを持ってもの語っていきたいきもち

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今日マチ子『cocoon』一周回って「あの戦争を体験しなかった/できなかった人間が戦争を描くということ」「『戦争を描ききれる』というあり得もしない自惚れへの疑問」「そもそも『戦争を体験した』と言い切れるのは誰なのか(銃後でも上手く楽々と生きていた人間も最前線にいた兵もいる)」みたいなことに、全く回答していないし取り組んでいないと見せかけて、実は「答られないものに対して答えるべきではない」的な確固たる意志があるのではと感じ始めた

そしてマユとサンのひたすら閉じられた2人の世界が、それを描くことがそれを象徴しているようにも思える

感想 '

2024年1月 この範囲を時系列順で読む

久々にブログを稼働させました。よろしくお願いします。
記事を上げるたびに、ここでも告知しようと思います。

https://adelaida.hateblo.jp/entry/2024/0...

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『随筆 船』に村田省蔵が「大阪商船は"小便会社"と呼ばれていた」と書いている…とあるのでデジコレで「大阪商船 小便会社」で検索したらちゃんと『村田省蔵追想録』の該当頁が出てくる 本当にデジコレはすごいな

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擬人化は東京都なら東京都、横浜市なら横浜市、みたいに、都市でいえば都市(名)で括られて擬人化されるのが多くの常だけど、市町村の括りは近代になって「人間が」決定したものだから、「土地」として考えた時に必ずしも都市の区切りで擬人化する必要もないのかな~という思いと、いや人間が決めたの"だからこそ"都市で括られるのだろう、という思いが…
→何が言いたいのかというと、企業擬人化の時に「三井・玉造船所」といわれると頭が痛くなってくる……
企業としての三井にするのか、造船所にするのか延々と悩む おそらく後者だろうが
→ふねはともかく人間の集団を擬人化をする時に、その集団が重複してもおかしくはないのよね…人間の集団なので
企業擬もこの精神で行くか
→「擬人化もの」というよりもそこがSFの様相すら帯びた「擬人化世界線」だったとして、"人間の集団の具現化としての擬人化"(擬人化と呼んでおくがその世界線では擬人化とは呼ばれてすらいない)と、それの元となる「集団」がどこまでを指し示すのか、どこまで自覚的なのか
ここを明確にしないと「合併」「改名」の世界では、詰む…
→企業擬(など人間の集団擬)でどちらか片方が消えゆくことを「別れ」や「悲劇」として描こうとした時、その「消え」があまりに多いことに今さら気づいた 落としどころが分からない
#企業擬人化

ネタ '

"あの時代"を描こうとするたびに「間違っていること」とそれが他人に露呈することへの恐怖と羞恥があり、その「嘘」に持つべき責任があり、それらを上回る「愛情」と「敬意」、またそれらがあるから許されるもの/あるからこそ許されないものの分別を持つこと、それら全部をぶちかませくらいの勢いで描きたい事を貫くこと、伝えたい事を常に信念のように灯火のように持ち続けること、虚構を過去に混ぜ「あったこと」として晒し並べることの厚顔無恥さを備えること、確信的な虚構と単純な無知の露呈、ミリタリー描写に嘘を混ぜて詳しい人が騙されると嬉しいですねとインタビューで答える宮崎駿…

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読書ノートの作成は明らかにコスパが悪く、また読書冊数に追いつかないと思っていたが、読書は読む冊数ではなく理解や学習に目的があるということ、本を消費するのではなく向き合って咀嚼することも重要であること……を鑑みて、作る努力をしようかなと思い始めた

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2024年2月25日(日)に開催されるCOMITIA147に参加します。
高松堂通信 東1・せ29a にてお待ちしております。

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Discord メモ帳として使うのに便利すぎる スレッドが良い

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Discordの投稿・表示が気に入ったが、なおさらこういうものをサイトで作りたくなった。Discordはエクスポートができないので。

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『黒衣の短歌史』に月刊短歌誌を百種として一冊に五百首、一年で約六十万首、陽の目を見ない短歌がその倍以上とする、二百万首の歌が日本にある…ところで日本という国はこの歌を千年余り作り続けてきた…仮に一二〇〇年として二十四億首の三十一文字だ…ぞっとする…精神狂うぜ…とか書いている短歌誌編集長の中井英夫、なんなんだ。

感想 '

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政治的な言葉で語られ、縁取られていく人間や事物の姿は、こう在り、こう在るべきものとして、すでに価値や意味付けによって作り上げられ、規定されたものばかりのように思えてならなかった。
社会性、という言葉が気になった。
社会的実存、という言葉も気になった。

社会性という言葉は、政治性、時事性という側面を強く含むことが多いが、この言葉の真の意味は、決して幅の狭い視野では収まらない深遠な立体性を背景にしている。社会的、あるいは、社会性という言葉に対する一方的な意味付けや誤解から、この言葉自身を先ず解放する必要さえある。もちろん社会的、社会性という言葉を狭義に時事的な意味合いにのみ使っている場合は別だが、しかし、それこそこの言葉たちを一定の価値の中に落としこめて来た大きな原因でもあったのだ。
/李良枝『石の聲 完全版』

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