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カテゴリ「企業・組織/〃擬人化」に属する投稿[133件]
2025年8月3日 この範囲を時系列順で読む
愛おしいがそれはかれらが利益を生むからである、けれどわたしはかれらを誇りを持って造ったし、かれらも誇りを持っているだろう、売ることと売られることに価値があり、売られることと売ることに誇りがある、それは互いに生まれながら既に了承しているものであり、そこににんげんのような親-子関係などはない、その間ににんげんたちの下らない感情を差し入れる隙はない、なぜならわたしはかれらを造ったし、かれらはわたしに造られた、そう、わたしは製造会社であり、かれらは製品である、わたしとかれらはその絆でしかと結ばれている、それでいいのだ、それがあるのだから、にんげんのような血の繋がりや遺伝子の類似に何の意味があるだろう、にんげんたちの下らない感情を差し入れる隙はそこにはない
2025年8月1日 この範囲を時系列順で読む
吉村昭先生が『戦艦武蔵ノート』で大和ではなく武蔵だった理由を「民間会社だったから」人間臭さが感じられるので…と答えていて、いつ読んでも満面の笑みで頷いてしまう
企業擬人化で東京駅という装置、しっかり描いていきたい
2025年7月30日 この範囲を時系列順で読む
人間がふねを造る時の熱気と熱狂のようなもの、艦船擬人化で描くと「造られた側」の話になることが常なので、企業擬人化では「造る側」を描いていきたい
#「渺渺録」(企業擬人化)
#「渺渺録」(企業擬人化)
2025年7月29日 この範囲を時系列順で読む
戦争によって故郷へと追いかえされた、と思っているからゆきさんである。兄あるいは弟を「男にしてやりたい」と出稼ぎに行き、幾度かに及ぶ送金で、わずかな田畠であれともかくも自活し、日本土民ふうに根づいているものと思って、その故郷へ帰っている。が、日本の近代化はこの土民志向型のくらしを後進性として位置づけて、帝国主義的国家を確立してきたのである。帰ってみれば日本土民は土民たることに自信を持てなくなっていた。「帰ってこんがましじゃった……」との怒りと悲しみの青音のなかには、実に多面な、思想のカオスのごとき体験がつまっている。アジアへの心のひろがりと国家的侵略。アジア諸民族との接触と戦争。その接触の性のすがた……
[…]
さて、からゆきさんはその苦界を民間外交などとも言って、事実、まことに深部をえぐる外交を心に感じとってきた。それは近親者などへ少なからぬ影響を及ぼしていることを聞き歩きの折々に感じさせられる。が、その体験さえ、侵略戦争とさまざまな形でつながっている。日本が植民地とした朝鮮へ売られ、売られつつなお「日の丸」であったからゆきさんの話をうかがったりもしたけれど、からゆきさんすら一椀のめしを現地の民衆とうばいあう関係のなかにいたのである。
海外にうりとばされ、売春を強要され、身をもちくずして彼の地で果てた少女たちの、その苛酷な生涯に対して、なおそのように言わねばならないところに、庶民の生存と国家の意図との宿敵のような関係がある。それは庶民のナショナリズムそしてインターナショナリズムと、国家のそれとのくっきりとしたちがいが、下層民衆のアジア体験の場に浮き出るからである。
売られることもなく、売春の味も知らずに齢を重ねてしまう私が、からゆきさんと出会うことができる唯一の小道は、彼女らが海の外でアジア諸民族と肌をあわせつつ育てあげた特有な心象世界を、日本への鋭い内部批判として受けとることにある。そしてそれを、彼女らもまたすべての日本民衆と同じように他民族の一椀のめしを叩き落とす存在ともなっていた地点を、見のがしてやるような不遜な立場をつくり出すことなく行うことができるか否か、にある。
/「からゆきさんが抱いた世界」『精神史への旅 3海峡 森崎和江コレクション』
からゆきさんが海をこえだしたころ、九州を中心にして、別の一群がやはり国をではじめていた。志士と自称した人びとである。かれら志士は「諭書」によらずとも、天子サマを君主に奉ずることを生きがいにするナショナリストであった。かれらを大陸浪人とよんだ人もいた。臣としてつかえたい天皇を新政権にひとりじめされて、こころざしをえぬところの、西南の役の敗者たちだった。かれらは波々の身でアジアの現状をしらべて、新君主につくそうとしていた。その意図は純粋で、一般に支配権力に対して野心をもっているわけではなかった。かれらは、政府の政策は、日本をとりまく情況を正しくみていない、西欧に追従していて、国を危機におちいらせるおそれがある、と考えていた。
[…]
次元をまるで異にするこれらふたつのからゆきが、それでも、ふと相まみえたときがあった。海を越えた志士たちは、からゆきさんが働く楼を足がかりにしたのである。
「すすんで志士の世話をし」たと『東亜先覚志士記伝』にある。からゆきさんをかれらは娘子軍とよんだ。
「娘子軍は九州方面の出身の者が多かったが、氷雪肌を劈く西価の購野の奥まで進むに当っても、純然たる日本の服装をなし、僅に一枚のショールを纏うて寒さを凌ぎつつ突進するのが常であった」(『東亜先志士記伝』)
/「天草灘」『精神史への旅 3海峡 森崎和江コレクション』
#「渺渺録」(企業擬人化)
[…]
さて、からゆきさんはその苦界を民間外交などとも言って、事実、まことに深部をえぐる外交を心に感じとってきた。それは近親者などへ少なからぬ影響を及ぼしていることを聞き歩きの折々に感じさせられる。が、その体験さえ、侵略戦争とさまざまな形でつながっている。日本が植民地とした朝鮮へ売られ、売られつつなお「日の丸」であったからゆきさんの話をうかがったりもしたけれど、からゆきさんすら一椀のめしを現地の民衆とうばいあう関係のなかにいたのである。
海外にうりとばされ、売春を強要され、身をもちくずして彼の地で果てた少女たちの、その苛酷な生涯に対して、なおそのように言わねばならないところに、庶民の生存と国家の意図との宿敵のような関係がある。それは庶民のナショナリズムそしてインターナショナリズムと、国家のそれとのくっきりとしたちがいが、下層民衆のアジア体験の場に浮き出るからである。
売られることもなく、売春の味も知らずに齢を重ねてしまう私が、からゆきさんと出会うことができる唯一の小道は、彼女らが海の外でアジア諸民族と肌をあわせつつ育てあげた特有な心象世界を、日本への鋭い内部批判として受けとることにある。そしてそれを、彼女らもまたすべての日本民衆と同じように他民族の一椀のめしを叩き落とす存在ともなっていた地点を、見のがしてやるような不遜な立場をつくり出すことなく行うことができるか否か、にある。
/「からゆきさんが抱いた世界」『精神史への旅 3海峡 森崎和江コレクション』
からゆきさんが海をこえだしたころ、九州を中心にして、別の一群がやはり国をではじめていた。志士と自称した人びとである。かれら志士は「諭書」によらずとも、天子サマを君主に奉ずることを生きがいにするナショナリストであった。かれらを大陸浪人とよんだ人もいた。臣としてつかえたい天皇を新政権にひとりじめされて、こころざしをえぬところの、西南の役の敗者たちだった。かれらは波々の身でアジアの現状をしらべて、新君主につくそうとしていた。その意図は純粋で、一般に支配権力に対して野心をもっているわけではなかった。かれらは、政府の政策は、日本をとりまく情況を正しくみていない、西欧に追従していて、国を危機におちいらせるおそれがある、と考えていた。
[…]
次元をまるで異にするこれらふたつのからゆきが、それでも、ふと相まみえたときがあった。海を越えた志士たちは、からゆきさんが働く楼を足がかりにしたのである。
「すすんで志士の世話をし」たと『東亜先覚志士記伝』にある。からゆきさんをかれらは娘子軍とよんだ。
「娘子軍は九州方面の出身の者が多かったが、氷雪肌を劈く西価の購野の奥まで進むに当っても、純然たる日本の服装をなし、僅に一枚のショールを纏うて寒さを凌ぎつつ突進するのが常であった」(『東亜先志士記伝』)
/「天草灘」『精神史への旅 3海峡 森崎和江コレクション』
#「渺渺録」(企業擬人化)
『写真万葉録・筑豊』9 (アリラン峠),葦書房,1986.8. 国立国会図書館デジタルコレクション h ttps://dl.ndl.go.jp/pid/12197463 (参照 2025-07-29)
#「渺渺録」(企業擬人化)
#「渺渺録」(企業擬人化)
私には沖縄と台湾意識が薄いので、それも救済でk………いや、企業擬人化漫画だよな?うーん
#「渺渺録」(企業擬人化)
#「渺渺録」(企業擬人化)
あと映画「風立ちぬ」の重慶/上海爆撃の描写が良くて(よくない)あんな感じのも……
#「渺渺録」(企業擬人化)
#「渺渺録」(企業擬人化)
「渺渺録」で炭鉱も描きたくて、とりわけ、明らかにそこで「脇役」「少数者」ではなかったはずの朝鮮人坑夫を触れるか、示唆するかくらいはしたい。
炭坑の写真を見ていると、日本語の下に同じ意味のハングルの看板が付けられている看板の写真や、日本語/朝鮮語の名札を付けている坑夫の写真などがある。
あと『石炭の文学史』に、"日本語で『爆発するから逃げろ』と叫んでも日本語が分からないのでそのまま巻き込まれる朝鮮人が少なくなかった"と書かれていて、まあ、そういう世界ですよね……
#「渺渺録」(企業擬人化)
炭坑の写真を見ていると、日本語の下に同じ意味のハングルの看板が付けられている看板の写真や、日本語/朝鮮語の名札を付けている坑夫の写真などがある。
あと『石炭の文学史』に、"日本語で『爆発するから逃げろ』と叫んでも日本語が分からないのでそのまま巻き込まれる朝鮮人が少なくなかった"と書かれていて、まあ、そういう世界ですよね……
#「渺渺録」(企業擬人化)
2025年7月28日 この範囲を時系列順で読む
とはいえ映画「冬の螢」とか観てると、日本人の「進出」と同伴していたのは公娼制なのではないか、と強く思う
#「渺渺録」(企業擬人化)
#「渺渺録」(企業擬人化)
「腹を減らしてる子供なら、この横丁だけでも何十人もいる!隼の取り付け金具一個の金で、その娘の家なら一月は暮らせるよ」「二郎、今回の技術導入でユンカース社にどれだけ金を払うか知ってるか。日本中の子供に天丼とシベリアを毎日食わせてもお釣りが来る金額だ」
みたいな世界観を想定しておる #「渺渺録」(企業擬人化)
みたいな世界観を想定しておる #「渺渺録」(企業擬人化)
2025年7月27日 この範囲を時系列順で読む
人類館の世紀なんですよ!!
でも…でも炭鉱の時代ですよ!?
人の往来と言ってもいろいろあって、近代日本で言えば移民(あるいは往々にして「棄民」とも言われた)とかからゆきさんとか、あるいは炭鉱でいうならば国内だけでなく外地からも流入があったわけで…ということを考えつつ、企業擬人化を描いてる…描こうとしてる…んですけど、それは若干マズいの「マズ」を感じている 銘酒屋とか娼妓とか気軽に言ってしまう
#「渺渺録」(企業擬人化)
#「渺渺録」(企業擬人化)
2025年7月25日 この範囲を時系列順で読む
第二に、功罪半ばする近代化の”罪”の部分に光を当てたいと思う。本書の場合、それは繁栄の陰に潜む無数の悲惨な死者と遺族の悲嘆という現実を投射することである。つまり大量生産・大量消費といった時代動向に即応した大規模な機械化が招く多数の労働災害(ことに”挟まれ”、”巻き込まれ”による大量異常死の出現)という悲劇がどのように受け止められていったかを、個々の当事者の立場から問い直すことであり、そこに伝統的な思考がいかに連動していったかを分析の軸とする作業である。これは換言すれば、労働災害の発生が解釈されていく際のメカニズムを、いわば「グラウンド・ゼロ」の地平から検証することである。
/『八幡製鉄所・職工たちの社会誌』
#「渺渺録」(企業擬人化)
/『八幡製鉄所・職工たちの社会誌』
#「渺渺録」(企業擬人化)
2025年7月24日 この範囲を時系列順で読む
最後まで国民服を着ない大阪商船さんとかも見たい
#「渺渺録」(企業擬人化)
#「渺渺録」(企業擬人化)
2025年7月23日 この範囲を時系列順で読む
たとえば「火垂るの墓」では、空襲後の空気が一色黄土色なんだけど、あれはアニメ映画じゃないとわからない、白黒写真・映像だと理解できない感覚、私にはその「想像力」もない(なかった)…
#「渺渺録」(企業擬人化)
#「渺渺録」(企業擬人化)
アニメ映画「火垂るの墓」の空襲シーンがたいへん参考になるんだけど
①知識が少ないのでどれだけ正確性なのかわからない(リアリティがあるけどリアルかは謎)
②フルカラー空襲映像はアニメ映画を見るのがやはりわかりやすい
という所感
#「渺渺録」(企業擬人化)
①知識が少ないのでどれだけ正確性なのかわからない(リアリティがあるけどリアルかは謎)
②フルカラー空襲映像はアニメ映画を見るのがやはりわかりやすい
という所感
#「渺渺録」(企業擬人化)
正直、今後いつか日中戦争の描写を漫画に入れた時に「山」だけはしっかりある/なしをしっかり調べて描くようにしよう…とは考えていた
大陸での戦争写真を見ると一面荒野とかあるので…
山のない、一面の平原の写真を見るたびに、むろん中国国民は日本軍が来たことで当たり前にしんどかったし大変だっただろうしそれがまず第一の事実として来るべきだけれど、正直大陸遠くに行った日本兵もキツかっただろうな…と感じる時はある
第一をまず第一に抑えつつ、そのキツも描いていきたい…とは願っている
そう「渺渺録」で…(いつそれが出るんでしょうか…)
#「渺渺録」(企業擬人化)
大陸での戦争写真を見ると一面荒野とかあるので…
山のない、一面の平原の写真を見るたびに、むろん中国国民は日本軍が来たことで当たり前にしんどかったし大変だっただろうしそれがまず第一の事実として来るべきだけれど、正直大陸遠くに行った日本兵もキツかっただろうな…と感じる時はある
第一をまず第一に抑えつつ、そのキツも描いていきたい…とは願っている
そう「渺渺録」で…(いつそれが出るんでしょうか…)
#「渺渺録」(企業擬人化)
企業擬人化漫画「渺渺録」で近代日本100年の功罪…みたいなものを描けないかな…と思いつつ、企業擬人化で?とも思う #「渺渺録」(企業擬人化)
苦しくて(いろんな意味での苦)涙とよだれでべたべたなかんじの話が描きたい #「渺渺録」(企業擬人化)
2025年7月22日 この範囲を時系列順で読む



#「渺渺録」(企業擬人化)
長崎造船所で造られた戦艦土佐は、軍縮条約の成立で未完成・未使用のまま廃棄されたいわば「水子」の艦で、「世界平和のための犠牲」とも言われたけども、第一次世界大戦後の軍縮条約の結果は結局第二次世界大戦なわけで…という漫画(親切な文字での漫画解説)
で、あるならばやはりそれは黒船からはじめねばならない
#「渺渺録」(企業擬人化)
#「渺渺録」(企業擬人化)
近代、という時代に人間たちがわらわらと落ちていくさま、みたいなものを「渺渺録」でえがけないかしら #「渺渺録」(企業擬人化)
まあいいや のんびりやる だが確実にやる 確実にキメるぞ 80年を…
#「渺渺録」(企業擬人化)
#「渺渺録」(企業擬人化)
「大脱走」があっさり描けたのはそこに常にあった艦船知識が多少はあったからで、「渺渺録」は"新たに"企業史を学ぶところから始めないといけないため、少々時間がかかるかも #「渺渺録」(企業擬人化)
2025年7月21日 この範囲を時系列順で読む
三菱重工さんが「まだボクが作った方がマシなレベルです」と菱系会社に言ってるので「(他社製品への悪口かな?)」と郵船さんは思うけど、実はそれがケーキへの辛口評価だということが発覚したので「(他社製品への悪口だ…)」と思う回(色々な回)
企業擬人化たちってやっぱり丸の内デパ地下の大丸東京店に新しくできたケーキ屋とかで密かにざわついたりすんのかな?
2025年7月20日 この範囲を時系列順で読む
企業擬人化はとにかく擬人化未了の企業が多すぎて関係性も何もないので、もっと勉強すべきだなと感じています。三菱地所さんとか三越さんとか出したい。
2025年7月19日 この範囲を時系列順で読む
「Instagramが好きな企業擬人化」概念ある
三菱重工さん、可愛いものが好きでInstagramとかも好きだったらいい(けど企業擬人化が関係ない設定だ)
あとタバコ
#「渺渺録」(企業擬人化)
#「渺渺録」(企業擬人化)
涙!酒!女!みたいな話の「渺渺録」…?
#「渺渺録」(企業擬人化)
#「渺渺録」(企業擬人化)
2025年7月18日 この範囲を時系列順で読む
- 「渺渺録」(企業擬人化)(167)
- 『マーダーボット・ダイアリー』(33)
- おふねニュース(22)
- 「大脱走」(企業擬人化)(20)
- 「ノスタルジア 標準語批判序説」(二次創作)(18)
- 実況:初読『天冥の標』(16)
- きになる(13)
- 読んでる(13)
- 「海にありて思うもの」(艦船擬人化)(13)
- 企業・組織(12)
- 読了(8)
- 「蛇道の蛇」(一次創作)(8)
- 書籍情報(7)
- 展示会情報(7)
- 「時代の横顔」(企業・組織擬人化)(6)
- 「空想傾星」(『マーダーボット・ダイアリー』)(6)
- 御注文(5)
- 「徴用船の収支決算」(一次創作)(5)
- おふね(5)
- SNSの投稿(3)
- 感想『日本郵船戦時船史』(3)
- 入手(2)
- 『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』(2)
- 「『見果てぬ海 「越境」する船舶たちの文学』」(艦船擬人化)(2)
- 「人間たちのはなし」(艦船擬人化)(2)
- 『青春鉄道』(2)
- 「病院船の顛狂室」(艦船擬人化)(1)
- 「テクニカラー」/「白黒に濡れて」(艦船擬人化)(1)
- 「かれら深き波底より」(一次創作)(1)