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うつくしき貨物を運べば共犯者なり

津崎のメモ帳です。絵ログ、お知らせ、日常など。最下部にカテゴリー・タグ一覧あり。

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カテゴリ「感想」に属する投稿193件]

2025年12月14日 この範囲を時系列順で読む

音楽がホルスト作曲の組曲「惑星」の第1曲「火星、戦争をもたらす者」で良いな

感想

マダボの『ネットワーク・エフェクト』でもあったけど(ARTの再起動で)、SFにおける「中性的な説明音声」はだいぶ精神に良い 「マーズ・エクスプレス」本予告の最終部にもある

感想

2025年12月11日 この範囲を時系列順で読む

『百貨店ワルツ』レトロらしさやモダンらしさが確かに存在しているが、具体的にどの国のどの年代の…といわれると、日本の百貨店を模しているものの、やはりレトロらしさでありモダンらしさが中心にあり、「1930年代のモダニズムが…」という特定の時代とかいう話とはまた別な気がしている 私の読解不足の可能性もあるが(あとこれは貶しているのではない)

そして、では1930年代のモダニズムを模したとして、それを読解する読者がどのくらいいるのかという時に「レトロらしさやモダンらしさ」は一つの戦略として有効である 観念や概念としての「懐かしく素敵な百貨店」である

感想

2025年12月7日 この範囲を時系列順で読む

『日本語の勝利/アイデンティティーズ』「セイレンの笑い声、三島の声」を読んでいたら、

何のことか私にはわからなかつた。しかし彼の青い目には高所から命じてゐた。彼のひろい肩幅のうしろには、雪をいただいた金閣がかがやき、洗はれたやうに青い冬空が潤んでいた。彼の青い目は少しも残酷ではなかつた。それを、その瞬間、世にも抒情的だと感じたのは何故だらう。

という『金閣寺』の一文が出てきて、戦後の50-70年代の日本純文学はさきほどのアポリアに取っ組み合い続けていたんだろう(あるいは戦前にもあったかもしれない)し、私も歴史・時代ものを描く上で一定の配慮はしていきたい

感想思念・雑感

『B-29の昭和史』に"B-29が「美しかった」のはアメリカの航空機だからであり、日本の後進国めいた劣等感から来ている感情""これが中国や朝鮮のものだったら焼跡を前にした気持ちも違っていただろう"というおおよその大意があるが、一番の問題はなぜ「その劣等感があの美意識をもたらしたか」であって、この屈折としたコンプレックス、あるいはマゾヒズム、あるいはナルシズム、それらすべてを混ぜた敗者の自己愛的な美学のようなもの、は、歴史学や精神分析ではなく、文学で解題すべきものに思える

感想思念・雑感

2025年11月27日 この範囲を時系列順で読む

「シャンバラを征く者」主人公・エドが戦前のきな臭いドイツで「自分が元居た世界」の話をし続けてるのが痛々しくて 好きだ

感想

アニメ映画といえば、「劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」のエドの孤独の情景が痛々しくて忘れられないです

感想

2025年11月26日 この範囲を時系列順で読む

「落下の王国」
冒頭の美しい白黒の映像シーン(映画内では現実パート)が、映画の最後のほうで白黒映画になった状態で上映されている(つまり冒頭シーンが映画となった作中作)けど、あんまりちゃっちい白黒映画で笑ってしまった とはいえあの時代の喜劇映画ってあんな感じだったんだろうな

あと語りの後日譚でも相変わらずロイがスタントマンを続けてて……業じゃん、落下の王国の王様だよこんなの………

感想

「落下の王国」観ました 初めから最後まで泣いてたんだけど、初めから最後まで泣く映画ではないし、少なくとも冒頭から泣く理由ってどこにある?いや映像があまりに綺麗すぎてですね…

感想

2025年11月24日 この範囲を時系列順で読む

#読了 『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ 8』

記念

感想

2025年11月20日 この範囲を時系列順で読む

#読了 『渚に立つ 沖縄・私領域からの衝迫』

感想

2025年11月18日 この範囲を時系列順で読む

映画「もののけ姫」天朝様=帝=天皇(≒「やんごとなき方々」)が不老不死のためシシ神様の首を欲しがっているという解釈でいい…よね その点を踏まえるのなら微妙に反体制的な映画だよね

感想

2025年10月26日 この範囲を時系列順で読む

『戦艦武蔵ノート』に"文学は人間を描くもの、でも武蔵は物だから主人公に据えるのには悩んでしまう""特定の人物を視点に据えることができない、計画から建艦、沈没まで様々な人間が武蔵に触れているが、一貫して触れ続けた人間はいない""だから武蔵を主人公にするしかない"(大意)と吉村が書いていて

これは擬人化で解決するのが良い(擬人化雑解決)

とはいえ、この「視点の問題」は歴史ものにはつきものである

感想艦船/〃擬人化

2025年10月23日 この範囲を時系列順で読む

只今『ハレム 女官と宦官たちの世界』を読んでいるけどあの地域の人びとの交わりぐあい、ほんとう極東の島国の人間にはわからない……

といいつつインドネシア文学『人間の大地』にはからゆきさん(日本人娼婦)が普通に出てくるし、戦後しばらく移民船はあったんだし、森崎和江はウィーンから妻の母はからゆきさんだったという日本語流暢な手紙を貰ったと書いているし、人びとの流動自体は日本にもある

植民はあえて外したけど、けれど、外地や「満州国」を失くしても100人が100人帰って来たわけでもない…のよね

感想

2025年10月19日 この範囲を時系列順で読む

『蛍火艶夜』下巻

#読了

感想

2025年10月15日 この範囲を時系列順で読む

じわじわ侵犯される感じ 耳元でささやかれるような感じ そわそわ ひそひそ…
みたいなものがあり愉快じゃないんだけど、これこそが宮地先生の主題である侵犯や身体性というものなんじゃなかろうか…!?これが語りか…

感想

語っている題材自体は面白いんだけどな…とはいえこれこそが題材を語る上での本来の「語り様」なのかも、とも感じる

感想

宮地尚子先生の「語り方」「語り様」があまり得意ではない

感想

2025年10月12日 この範囲を時系列順で読む

『現代詩手帖』の「パレスチナ詩アンソロジー」回、それはそれでいいものだけど、第62回現代詩手帖賞発表の中嶋中春氏の受賞コメントが面白すぎるので読んで欲しい

感想

2025年10月11日 この範囲を時系列順で読む

『振りまはした花のやうに』収録「顔をあげる」 問答無用に良い 平井弘先生はすごい

感想

『新版 きけわだつみのこえ』(から一部抜粋した手紙)が詞書になっている連歌が『振りまはした花のやうに』にある!!

感想

平井弘先生の短歌を読んでいるけど歴史的かなづかい×口語、あまり得意ではないかも むずむずする どちらか片方だけなら大丈夫だろうけど

とはいえものへの視点というか視線、とても良い

感想

2025年10月9日 この範囲を時系列順で読む

『進撃の巨人』地下室に行きたいエルヴィンが地下室に行きたい…と言った時に見せた横顔、おもちゃが欲しいと言ってる幼児みたいで、かなり好きだな

感想

2025年10月7日 この範囲を時系列順で読む

一切を省くが、李良枝「あにごぜ」の妹の「敵って何なの?」の一言良すぎる インターネットを見てるとよく思う 自省しても自身にこう思う時がある

感想

2025年10月5日 この範囲を時系列順で読む

#読了

漫画
『さすらいエマノン』
『續さすらいエマノン』
『續々さすらいエマノン』

感想読了・観了

2025年10月4日 この範囲を時系列順で読む

#読了 『カラオケ行こ!』

良すぎる

感想読了・観了

『沖縄県史』「沖縄戦記録」1と2(9巻と10巻)では

◎方法的には連続性がない
◎1は話者の口調を最大限に生かそうとした
 対して、2は録音された口述を、執筆者が特徴的と思える項目に分類して原稿化した
(『沖縄の戦後思想を考える』)

感想歴史・時代/〃もの

#読了 『沖縄の戦後思想を考える』

凄まじい。読めてよかった。

『沖縄県史』の9・10巻の「沖縄戦記録」1と2の作成方法の違いが書かれていて興味深い。

感想読了・観了

2025年10月2日 この範囲を時系列順で読む

『ゴールデンカムイ』で東京が霞むほど遠く、北海道の軍人の呼ぶ「中央」がほとんど他人事か幻想にでも聞こえるように、そもそもその地の人々はその地をこそ中央と呼び、認め、地理を把握していたのではないか、と感じていたのだが(教科書で使われる地図は「お上品」な認識すぎる)、「琉球弧」(ここではヤポネシア論におけるもの)という考えがあるのか…

那覇を中心に考えると、東京とマニラはほぼ同じ距離らしいです

(『沖縄の戦後思想を考える』)

感想思念・雑感

2025年9月30日 この範囲を時系列順で読む

「筆者のルサンチマンでこういう話になった」と「筆者が血液型A型だからこういう話になった」知りもしない他人が言うこととして両者はあまり変わらない気がする
#『ハリー・ポッター』

感想

『ハリー・ポッター』にある一種のルサンチマンが好きだけど、何かの作品に「筆者の個人的ルサンチマンを感じる」とか言うのは好きではない
が、明らかに筆者はこの××というテーマに対してなにかあったの?みたいなものはある
#『ハリー・ポッター』

感想

2025年9月22日 この範囲を時系列順で読む

#読んでる 『異郷の身体 テレサ・ハッキョン・チャをめぐって』

感想

2025年9月20日 この範囲を時系列順で読む

「集団自決」と呼ばれる日本軍強制による沖縄住民の死に、皇民化の極限的暴力の発現を見出し、その出来事の基底に、「敵の捕虜になって辱めをうけるくらいなら家族の手にかかって殺されたほうが良い」という純潔(純血)主義的なジェンダー的強迫が働いていたことを明らかにするこの書が告するのは、現在の私たちの身体をも貫くレイプ暴力と皇民化とが組織化するジェンダー政治力学そのものであると言えるだろう。この問いかけにおいて、宮城の書は、沖縄という特殊性に閉じられることのない遍在性において、現在の私たちがまた「集団自決」を反復しそして性的支配の暴力に絡め取られていくかもしれぬ危機をこそ逆照射しているのである。求められているのは、「集団自決」という出来事のなかに今に繋がる国民国家主義の暴力の作動を感知していくことであり、同時に、そうした暴力に、性的支配という欲望が分離されることなく寄り添っていることを認識していくことであるに違いない。

/『沖縄・問いを立てる3 攪乱する島 ジェンダー的視点』

たとえば、愛しあうが故に殺し殺されていった人々に、皇民化そして軍国主義的イデオロギーの強制的帰結として、性=生の「収奪」というジェンダー暴力を発動させてしまったのが、ほかならぬ「集団自決」であったとは考えられないだろうか。「米軍に捕らえられ陵辱されるくらいなら親しい者に殺されたほうが良い」という強迫が皇民化と日本軍強制という文脈のなかで島の人々のなかに内面化され「集団自決」が引き起こされていくとき、そこに、ジェンダー的強迫観念が作用していたことは確かなように思われる。

/『(同)』

感想引用

これを「暴力」と呼ぶべきなのか、だとしたらそれは誰から誰への暴力行為だったのか、というのが沖縄の「集団自決」の焦点でもあり、『沖縄・問いを立てる3 攪乱する島 ジェンダー的視点』だったのかもしれないな…

感想

沖縄の「集団自決」について いわゆる「暴力的な描写」と呼ぶべきもの なので隠します

●F-家族壕。姻戚三家族一九人と死に場所を探しに来た母子二人。
「他人」である母子二人を除き農薬の猫いらず(殺鼠剤)を飲む。三十六歳の男性は、いやがる子どもたちに黒糖をまぜて強引に飲ませるが、のたうち回る子どもを見るにみかねて、壕の前の小屋に火をつけて中に放り入れ、また幼い子は腕をつかまえて防空壕の土壁にたたきつける。男性は苦しむ両親、妻を棍棒でたたいて死なせたあと、自分も猫いらずを飲むが致死量には至らず、一人だけ生き残る。実家と行動を共にした幼子三人を連れた女性は、飲んだ猫いらずで自らも苦しみながら、生後二か月の子を乳房で窒息死させ、死にたくないと泣いて逃げ回る男児は叔父が鎌で首を切りつけて死なせる。彼女の父親は忠魂陣に向かう人たちに「みんな自分の壕に帰って、各自で玉砕しなさい。ご飯を腹いっぱい食べて、きれいな着物を着てやりなさい」と泣きながら話していたという証言がある[宮城(2008)p.120]。この家族は全員死亡。

/宮城晴美「2 座間味島の「集団自決」」『友軍とガマ 沖縄戦の記録 沖縄・問いを立てる4』98p

※[宮城(2008)p.120]=宮城晴美『新版・母の遺したもの――沖縄・座間味島「集団自決」の新しい事実』高文研、2008年。畳む

感想引用歴史・時代/〃もの

メモ だいぶ長い大著だが『沖縄県史』早めになるべくちゃんと目を通すこと

感想

『沖縄の戦後思想を考える』に沖縄の(あるいは被圧迫民族や少数民族の)思想は身体性を帯びており、一方、「帝国」をバックグラウンドとするひとのは、(よかれあしかれ)人類とか世界とかをこともなげに単位にする構想に親和性がある、とあり…

感想

2025年9月16日 この範囲を時系列順で読む

『沖縄の戦後思想を考える』 #読んでる

感想

2025年9月15日 この範囲を時系列順で読む

『あまりに野蛮な』のヒロインの叔母のミーチャ、ミーチャというのは自身を台湾風に呼んだ綽名で、つまり植民地との共振あるいは共感を得ている女性で、地元のお守りを嬉しそうに貼っては夫に恥ずかしいだろと激怒されていたり、「原住民」の死をぼんやりと自身のことに重ねて想ったりするタイプで
現代に生きていたら「正しい視点」と言われるのはむしろミーチャの"共感"なんだけど、当時は大日本帝国なので夫の激怒が正しい態度だし、外地で孤立していき万引きをして破滅する女性で、なんというか、ミーチャって現代に生きてたら一人で意地でも大学に行ってSNSで差別に抗い"連帯"してそうな女性だ

感想

森崎和江の両親の関係性って、『あまりに野蛮な』のヒロインの伯母の夫妻の関係と通じるところがあるのではないか?

感想

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