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架空反戦記

俳句・短歌

告別を遂げんとするとき 見境のなき海つねに静寂湛えて
#短歌*hide

短歌一次創作

あいまいに顔は笑みつつマグダラのマリア血潮の匂う戦場(いくさば)
#短歌*hide

短歌一次創作

言葉の発露は暴力に似ててなお詩は連帯と秩序を結ぶ
#短歌 森崎和江が好きだ*hide

短歌一次創作

南極に落としたいのち、(犬たちよ、愛とはだれかを愛さないこと)
#短歌 タロとジロ*hide

短歌一次創作

群青も深まれば黒(夜に往く海に無数の敵潜がいる)
#傾艦短歌 *hide

短歌擬人化

被る赤 あるいはワインあるいは血、生まれることは罪を負うこと
#短歌 「命名に際して、赤ワインが用いられるのは、生けにえの血を流す代わりだともいわれる」『われら船乗り―海の慣習と伝説』*hide

短歌一次創作

戦闘詳報汚泥の流れ赤血潮寄せては引く波濡れる我が身は
#傾艦短歌*hide

短歌擬人化

労働は無数の絹と石炭と鉄とをつくる ()(ふね)となる
#短歌*hide

短歌一次創作

背負う荷は努めて重くあるがよし振り向くことなき永久凍土
#短歌 *hide

短歌一次創作

周縁は諍いのなきわが楽土切符の軽さが身にただ寒し
#短歌 *hide

短歌一次創作

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