あをあをと映ゆ葉のいろは狂気のいろ自分が愛すは桜であります
#短歌*hide
青と灰卯の花腐しに紛れをり
人間のメーデー横目で眺めつつ
鯉幟縁なく掲げる満艦飾
#傾艦俳句*hide
貨物とは物質的な幸福のすがた利益を生む我がすべて
#ひと生短歌 海運*hide
本棚は本と本とが創り成す持ち主の色思考の色彩
#短歌*hide
風立ちぬ地獄の野原を揺らしをりゴオと風鳴る零戦の羽
#二次創作短歌 ※過去(2021頃)に作った短歌*hide
おいベルカ、吠えないのかよ 上げ放つ声を聞かせてみせろ人らに
ぼくたちの帰るところは、(南極犬物語)(誰も知らない)
#本棚短歌*hide
いつの日か、に抗うこと恋人のように触れる繊細な指
#感想返歌
「感情は、水のように流れていって、もう戻ってこないもの、のはずなのにシャーペンや人差し指で書き留めた瞬間に、よどんだ湖やまぶしい雪原になる、感情を残すということは、それは、とても畏れるべき行為だ、だから、この歌集が、光の下であなたに何度も読まれて、日焼けして、表紙も折れて、背表紙も割れて、砂のようにぼろぼろになって、いつの日か無になることを願う」『砂丘律』「あとがき」

『砂丘律』造りが繊細で思いのほか早くぼろぼろになりそう*hide
歌人とは時には戦争讃えつつ時には憎む 八十年持つ
形容し飾りたてるが生業の我がうた武力に無力を是とする
歌会のお題は戦争、死、あと悲劇 情動は強く言葉も強く
とはいえどノンポリ貫く強さなく言及すれども実感はなく
#感想返歌 『短歌研究2022年05月号』*hide
除籍艦 垢の際立つ喫水に失くしたかと問う命の重み
#傾艦短歌*hide
貴婦人も汽車も艦にも触れるとき白手袋を着けるが嗜み
初恋の甘きは絵本の見ひらきのラフにかかれた人間の器機
鉄路そば駆けより手をあげ歓声をあげ手をふれば夢は駆け行き
くびれあるナックルラインの曲線の婦人は今日も日照りを恥じる
航空機高嶺の花よ彼女らはしたの我らを素知らぬ脚で
#短歌  
※過去に詠んだ短歌・作年月不明*hide

category

backnumber