ロベリアの深き苦しみ藍は濃く
招魂祭ふねは知らずにおればよい
灰のうえ花衣着る夢を見て
春雷は怒りの如しいくさぶね
#傾艦俳句*hide
艦艇であって軍艦なのではない征くこと往くと言うと弁え
#傾艦短歌 海上自衛隊*hide
乱れるる碧き波間をとくと見よお前を生かし殺しをもする
荒ぶれる波に揺られて縺れれば優雅な輪舞と笑う君あり
その波濤押しては引いて底なしの我が力であり障壁でもあり
一浪を乗り越え征けば二浪の吾が艦生なり我が定めなり
#傾艦短歌 🌊🌊🌊*hide
羊羹は甘美なる味 給糧は戦争のための戦争である
#傾艦短歌 給糧艦間宮*hide
砲弾は雨と霰と降り燃やし戦争は一つの結末である
#傾艦短歌*hide
孤独は幸福にとても似ている 背合わせの二つがもたらす恍惚がある
これが自由なんですか二値化した人間しかない価値しかない
犠牲者と迫害者は常ともにある引っ張りあって倒れあって
飛行機に乗りて祖国のために燃ゆ命のともしび歴史となりて
花束を手繰(たぐ)、幸せはここにある ライラックは(あお)あざやかな藍
#二次創作短歌 『セカンドハンドの時代』*hide
悲しさは、未練は、愛は船などに必要ですか。どうか教えて。
戦争のまにまに浮かぶ。平穏は戦争後に来る、絶対に来る。
花びらを見あげたことを憶えてます、散ることを無視しながら、わたしは。
美しいテープでしたねえ、今生の一番の幸せだったときです。

さようなら、素敵な船生でしたよ、と、いって娘は工廠に往く
#傾艦短歌*hide
自沈とは都へのみち花車
#傾艦俳句
アメリカ軍に海没処分されるための最後の航海に出た潜水艦には、乗組員によって潜望鏡やマストに桜の花がいっぱい飾られまるで洋上の桜木の様だったと言われていたという逸話から
※花車[晩春]=花、とくに桜を飾りつけた車のこと。*hide

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