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架空反戦記

俳句・短歌

海ゆかばどくだみの束に身を埋め
装弾は手花火に似て楽しくて
挿菊や帝国主義を教えられ
#傾艦俳句*hide

俳句擬人化

酒の肴は長い昔話を、このワインより古い話を
機具は機具、船はただ船 だけどなお贅と愛情、凝らし造った
バター塗るようしめやかに語る我いかに娘をすりつぶしたかを
一度だけディナーをともにしたことを思い出す夜永遠の夜
#ひと生短歌 商船三井*hide

短歌擬人化

春驟雨ぬるいとぬかす憎い艦
花見など夢のできごと極地の艦
#傾艦俳句 砕氷艦*hide

俳句擬人化

あをあをと映ゆ葉のいろは狂気のいろ自分が愛すは桜であります
#短歌*hide

短歌一次創作

青と灰卯の花腐しに紛れをり
人間のメーデー横目で眺めつつ
鯉幟縁なく掲げる満艦飾
#傾艦俳句*hide

俳句擬人化

貨物とは物質的な幸福のすがた利益を生む我がすべて
#ひと生短歌 海運*hide

短歌擬人化

本棚は本と本とが創り成す持ち主の色思考の色彩
#短歌*hide

短歌一次創作

風立ちぬ地獄の野原を揺らしをりゴオと風鳴る零戦の羽
#二次創作短歌 ※過去(2021頃)に作った短歌*hide

短歌二次創作

おいベルカ、吠えないのかよ 上げ放つ声を聞かせてみせろ人らに
ぼくたちの帰るところは、(南極犬物語)(誰も知らない)
#本棚短歌*hide

短歌二次創作

いつの日か、に抗うこと恋人のように触れる繊細な指
#感想返歌
「感情は、水のように流れていって、もう戻ってこないもの、のはずなのにシャーペンや人差し指で書き留めた瞬間に、よどんだ湖やまぶしい雪原になる、感情を残すということは、それは、とても畏れるべき行為だ、だから、この歌集が、光の下であなたに何度も読まれて、日焼けして、表紙も折れて、背表紙も割れて、砂のようにぼろぼろになって、いつの日か無になることを願う」『砂丘律』「あとがき」

『砂丘律』造りが繊細で思いのほか早くぼろぼろになりそう*hide

短歌二次創作

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