喫水はまだ甘くまだ浅くある

津崎のメモ帳です。兼ログ置き場(新しめの作品はここに掲載してあります)。

No.161

人間
人間の絶望や悲劇や死で話を過激に着彩することはできるが、苦楽の間の揺れ様や悲喜の絶妙な差異や、なにより人間そのものへの信頼を描き得ず、物語が物語として必要とされる所以、人間が物語を必要とする理由たる人間の孤独、欠落、渇きを回復する優しさを持つ物語を設計することができない