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喫水はまだ甘くまだ浅くある

津崎のメモ帳です。絵ログ、お知らせ、日常など。最下部にカテゴリー・タグ一覧あり。

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No.2322

検証 戦争に加担した日本文学 (全3冊)
ttps://kachosha.com/books/9784868030249/

① 支配される文学のことば
② 戦中から戦後への〈切断=連続〉
③ ソフト・パワーとしての〈萬葉集〉

『万葉集』というか日本浪漫派がきになる。
日本浪漫派の出征学生たちは『万葉集』を手に戦地に行った、と読んだけど、この美的なロマン主義というものが『ねじ曲げられた桜』で言及されていたもの*1であり… 

昔「戦艦大和の最期は非常に美しいと思う反面、美しいで結論付けていいのかとも思う。作戦を決めた海軍の人たちが大和の最期にヒロイズムを持ったのと同じように、私たちもヒロイズムを持つ必要あるか?みたいな……」とXで投稿したことがあるけど、美的なものを美しいと反復する行為は慎重に行いたい

*1
結局、若者たちを特攻という運命に赴かせてしまったものは、彼らの美的価値の希求、つまり彼らのロマン主義と理想主義であったのではなかろうか。彼らは読書を通じて自分たちの世界観と美的価値を作り上げた。もし政府が、軍国主義国家の政治的ナショナリズムをあからさまに正面切って提示していれば、若者たちはこれに反抗することができたであろう。しかし、西洋の高尚な知的伝統という「包装紙」に包み込まれて提示されたので、若者たちは軍国主義政府やインテリ指導者の手になる政治的ナショナリズムを暴くことができなかったのである。
/「序章」『ねじ曲げられた桜 美意識と軍国主義 上』p27(大貫恵美子)

#「渺渺録」(企業擬人化)

歴史・時代/〃もの

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