喫水はまだ甘くまだ浅くある

津崎のメモ帳です。兼ログ置き場(新しめの作品はここに掲載してあります)。

No.165

『島尾敏雄全集』を2冊ほどポチ…としてしまいました。9巻の東欧について書いた回は本当に良い。ので追加で……。
オシヴィェンチム――有名なアウシュヴィッツ収容所がある都市の収容所跡(それがアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所跡なのかは不明…覚えていない)では、この収容所の「快い広さ」は何だろう、この土地を自分のものにしたいという得体のしれない感覚があった……という趣旨のことを書いていて、驚きました。収容所の土地が欲しいという人いる?
でもそれは自分ごととして収容所とその歴史を抱きしめたいという意志なのかもしれないと思いました。文章の技巧。

感想