喫水はまだ甘くまだ浅くある

津崎のメモ帳です。絵ログ、お知らせ、日常など。

No.152

感想『造船記』
主に年齢や精神的未熟さもあって「東日本大震災を精神的に通過できなかった」人間なのですが、改めて写真を見ると膨大な被害があったことが理解できます。
人間も多く亡くなっていますが、『造船記』とあるように船にも焦点が当てられ、波に呑まれて廃船となった船も多く出てきます。フィクションにおいて人間の死には多く慣れ親しんでいるものの、フィクションにおいて船の死を見ることはあまりないので(見ていて苦しくなったのは不染鉄「廃船」くらいしか思い出せません)、ノンフィクション、現実において船の死を見ることはなかなかインパクトがありました。船、こうやって死ぬんだな……。
静かだけれど力強い東北の造船所を知ることができました。
2023-08-20読了

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