No.151
- 「大脱走」(企業擬人化)(20)
- 「渺渺録」(企業擬人化)(13)
- 「海にありて思うもの」(艦船擬人化)(13)
- 『マーダーボット・ダイアリー』(10)
- おふねニュース(8)
- 「蛇道の蛇」(一次創作)(8)
- 「空想傾星」(『マーダーボット・ダイアリー』)(6)
- 企業・組織(6)
- 実況:初読『天冥の標』(5)
- 「時代の横顔」(企業・組織擬人化)(5)
- 今読んでる(5)
- 感想『日本郵船戦時船史』(3)
- きになる(2)
- 『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』(2)
- 「『見果てぬ海 「越境」する船舶たちの文学』」(艦船擬人化)(2)
- 「人間たちのはなし」(艦船擬人化)(2)
- 『青春鉄道』(2)
- 読了(1)
- 「テクニカラー」/「白黒に濡れて」(艦船擬人化)(1)
- 「かれら深き波底より」(一次創作)(1)
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森崎和江の「ある帰郷」(『森崎和江コレクション 精神史の旅 3 海峡』収録)というエッセイで与論を出た人びとを知り、興味を持ったので読みました。与論の人たちについてまったく知らなかったので、先行研究がいくつかあることに驚き、また知らなかったことを恥じ入りました。
差別される人間が差別をし、差別される人間が差別して……という重層は、水俣での「朝鮮人を牛馬のように使う者たち自身が、水俣では牛馬のように使われていました」(姜信子「葬るな人よ、冥福を祈るな」『現代思想 石牟礼道子』)との記述を彷彿とさせます。ただ、与論の人びとは時にその朝鮮人よりも給料や待遇が低かったことがこの時代の複雑さを物語っています。また与論の人びとも朝鮮人を下に見ていたらしい。もしかしたら朝鮮人も与論の人びとを下に見ていたかもしれません。
三池炭鉱の由来は囚人の強制労働から発し、その根幹をずっと抱えてきたという指摘と、炭坑の不正に対して「地下だから、見えないから、何でもできる」と評していたのが印象的でした。
『三池移住五十年の歩み』等は国会図書館デジタルコレクションの送信サービスで閲覧可能です。
三井船舶の生きた時代の三井三池炭鉱の話です。
2023-08-20読了