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No.1365
- 「渺渺録」(企業擬人化)(58)
- 『マーダーボット・ダイアリー』(22)
- 「大脱走」(企業擬人化)(20)
- 実況:初読『天冥の標』(16)
- 「海にありて思うもの」(艦船擬人化)(13)
- おふねニュース(10)
- 読んでる(8)
- 「蛇道の蛇」(一次創作)(8)
- 「時代の横顔」(企業・組織擬人化)(6)
- 「空想傾星」(『マーダーボット・ダイアリー』)(6)
- 企業・組織(6)
- 読了(3)
- きになる(3)
- 感想『日本郵船戦時船史』(3)
- 『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』(2)
- 「『見果てぬ海 「越境」する船舶たちの文学』」(艦船擬人化)(2)
- 「人間たちのはなし」(艦船擬人化)(2)
- 『青春鉄道』(2)
- 御注文(1)
- 入手(1)
- 「テクニカラー」/「白黒に濡れて」(艦船擬人化)(1)
- 「かれら深き波底より」(一次創作)(1)
「海の底の潜水艦の中でずっとごはんを食べていると、海の底から帰れなくなる気がしてきませんか?」と、弟のうんりゅうが水平線を見つめながら言った。そうかな、気にしたこともなかった、とぼくは返す。「海の底の潜水艦、なんて詩的なことを言ったって、しょせんは食堂の中でしょ?明るい電灯とカラーテレビと、おまけに小さな電子レンジつき」
「でも、まぎれもない別世界ですよ、海の底は。地上とはすこし違う」
そう彼は言った。海を見つめる彼の表情は、まるで何かが眩しそうに少し歪んでいた。一瞬黙った後、こちらを見て、小さく囁く。
「きっとぼくらは、黄泉戸喫をしては無理矢理この世界に帰ってきてるんだ」