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喫水はまだ甘くまだ浅くある

津崎のメモ帳です。絵ログ、お知らせ、日常など。最下部にカテゴリー・タグ一覧あり。

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No.1725



時代ものを描くwith擬人化

#「渺渺録」(企業擬人化)

前半めちゃくちゃモゴモゴしてます


一部メモ
[ ]はコヤマさんがしてくださった合いの手。自分の言葉ではないため、あまり加筆はしませんでした(あくまで私がそう受け取った理解のため…)。
自分の言葉は補完しました。

☆三菱重工業は長崎も好きだけど、八幡製鉄所も好き/鉄で船を造るので…
→三菱は炭鉱も持っている→炭鉱の時代はすでに遠い
☆与論島を襲った台風により干ばつ・飢えが起きる/そこへ三井物産の社長がやって来て勧誘される/いわゆる被差別民のような人々が口之津へ/有明海は浅く、口之津まで小さい船で石炭を運んで、口之津で大きい船へ運び変えて上海などへ/女性も働いていた・石炭はとても重くつらい・喋るのは沖縄に近い方言・差別されていた/のちのちに三池港が整備されて深くなり、運び変える仕事がなくなる/三池港へ再移住し、湾岸従事者として今度は働く/三池闘争で島民が分裂したりする(?。うろ覚え)
→人間の流動・資本(企業)・炭鉱・上海・長崎・船・海を企業擬人化でまとめたいかも…?
→実際の歴史の仔細を直接的に描写するのではなくて、人々の流動があったという観念、企業のもたらした生と死、功罪、時代を…ヘルメットをかぶって木の棒を振りまわしている人間を描くのではなく、100年あった出来事を抽象化して描きたい/たとえば企業と企業が話している1つの会話に100年が詰まっている…「こないだ(50年前)アレ、あったよね!」みたいなの/詳細を描くのではなく、そういうものを支えるものとしての観念としての企業
→思い出話としての「渺渺録」→オーラルヒストリー的「渺渺録」/オーラルヒストリーは共振…炭鉱の話をして、いつのまにか別の話を…昨日のご飯の話をしている、何故か知らないけどその両者の話の本質が似ている、という観念の話ができる/いわば私の小説「時代の横顔」の「日本海軍さんが好きな思い出を語っている顔と、炭鉱のことを語っている時に同じ笑顔をする、それがとても素敵な笑顔だった」ということ→リフレイン、戦争の記憶、100年企業があったこと、船と炭鉱と…
→与論島の人々を直接描いて語って消費するつもりはない
→人々の流動…別にもある、たとえばからゆきさん→先ほどの口之津でからゆきさんは船に乗る(さきほどの「大きい船」へ)/口之津の対岸で火事が起きたらからゆきさんの密航がおこる(警察をひきつける)/「島原地方の子守歌」はからゆきさんのことを歌っている…そこでは与論人がサンパン船(小船)を動かしている、島原の女の子が船底にいる→森崎和江のいう「九州特有のアジア意識」が私にはわからない。距離感の違い/→共感しづらいので、「そういう人間の流動があった」というところをとっかかりにするのがいいかも[コヤマさん:民俗的・子守歌的に語るように残される漫画で描けばいいのでは?]→日本郵船の船にも乗る、しかし昭和とかではなく本当に昔の話→『阿姑とからゆきさん』には書かれている「九州地方では長崎・門司・口之津・神戸の港から日本の女性たちを東南アジアへ輸送している」「19世紀末、若い女性の身体同様、石炭は日本の近代化に重要な役割を果たしていた」「特に三池炭鉱のものは長崎から大量に輸出された」「高島炭はイギリス船は好んで使っていた」「1880年代まで上海は石炭を九州に依存」「長崎-上海航路は欧州の船が往来していて、誘拐された女性が石炭と一緒に詰まれていた」→擬人化でその事象を直接描くのではなく、その知識のベースにしたものを観念として描く→石炭の時代を企業は知っている→[ぜひ解説を描くべき]資料をしっかり管理しないと難しいので頑張りたい/[作品として編んだだけではもったいない、このベースの知識を伝えないのでは…この知識がとっかかりになってどこかの道へ至る人もいるはず]作品だけ提示したら観念しか伝わらないですね/この一連はとても興味深い歴史…与論、炭鉱…
→[女性の性役割が気になる]石炭と同様に価値があった女性→森崎和江はからゆきさんのことを書いていて「からゆきさんは自身のことを『民間外交』といった」日本の政治家がアメリカの政治家と握手するのと一緒で、からゆきさんは外国での売春行為を「民間外交」であったといい、そこには日の丸=国家があったという、日本国の元で私たちは(も)頑張っていたという/[からゆきさんはそこで稼いだ外貨を日本へ送っていた]/外国人たちと接する時に「私は日本国だった」という、それは企業達もおそらく一緒、からゆきさんも一緒。皆が国家を背負っていた時代。[移民たちもそう]→民間人が大陸などへの「進出」を背負っていたことを興味深く感じる。軍隊の武力ではなくて…→[非人権的な指摘になるけれど「人が物と同じ価値を持っていた」時代だった。「生きている物」「自律してお金を稼げる商品」だった]労働力のあって…人権がある者というよりは、物→企業たちは船たちに同じことを想っていた、「娘」と呼びつつも、物→漫画「大脱走」はそれの否定だった→[三菱重工の橿原丸の話が好きだった。いずれにせよ一隻の船としてあった][郵船さんが気持ちに応えを出した、一歩踏み出したのが「大脱走」]/[「渺渺録」の郵船さんの立ち位置は?]「大脱走」は結局脱走した話、アッとなって逃げた、1946年だったので、総括ではない…あの時代が思い出話になった時の「私の立ち位置とは?」/企業の皆が皮肉や親切などで橿原丸や石炭の話をする/おそらく話の最後は人間に「私は分かっていた」と許しを請う…「人間」はおそらく「大脱走」に出てきた彼/彼は「農家になりたい」と言ってたので農家になってるかも…この人は郵船に「自分が何を運んでいるのかわかっていたくせに」と言う、その応答としある「渺録録」→自分でちゃんとわかっていた、という発露・返事が「大脱走」にはなかった/その応答のきっかけとして『戦時船史』発行の契機が来た、自分としてもなにか残したいけれど、企業の仲間と語り合うしか方法はない…という話/記憶の固定の話と語りの話ではある。公式としての『戦時戦史』の記録と、企業擬人化の個人的郵船さんの語り。
貨客船が美しかったことで引き起こした…民間的進出、民間外交、日の丸…「貨客船ってからゆきさん?」という共振→闇鍋セリフが好き

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