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喫水はまだ甘くまだ浅くある

津崎のメモ帳です。絵ログ、お知らせ、日常など。

No.1026

『呪われたナターシャ 現代ロシアにおける呪術の民族誌』読了。

ロシアで著者と共同で調査者をしてくれたイリイチの体験談が面白かった。
ある村に行って「悪魔とはどういうものか?」と尋ねると詳細を語ってくれたがどこかで聞いたことがある話だった、だから「どこで知ったのか」と聞いたら「ラジオで偉い先生が言っていた」と言われた、その「先生」とやらは自分であり、なんと自分で自分の話を採集していたのだ。
また"外国人の私が調査をすること自体が呪術に「リアリティ」を与え、呪術を増大させている、私自身が社会的プロセスの一部になる、日本語こそは読めないが『呪われたナターシャ』を手に持ち呪術師たちは「日本の研究書に写真入りで紹介された呪術師」を名乗るだろう"とのこと。

感想

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