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喫水はまだ甘くまだ浅くある

津崎のメモ帳です。絵ログ、お知らせ、日常など。

No.942

 うっすらぼんやりとした記憶程度なのだが、映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」の公開時に、Xで「男性はキャラが憑依で身体を乗っ取られた挙句に破滅しても割と許すけど、女性はそこをちゃんと深堀して回収しないと許さない感じがする」という趣旨の投稿を見た記憶がぼんやりあるのだけれど、検索しても一切見つからない。たしか男性の投稿だったように記憶している。男性女性論には別に同意はしないけど、興味深かったのでもう一度見たい。同意云々というよりも「憑依でキャラが身体を乗っ取られた挙句破滅した際に、深堀りして救済を回収する/しない」の議論は今まで見たことがなかったため。
 個人的に「憑依でキャラが身体を乗っ取られる」描写、見ていて大変嫌悪感のある行為ではある。精神的・肉体的な強姦行為の被害者の魂のゆくえについていつも考えてしまう。だいたいいつも乗っ取るのは悪役なので、悪役と共に身体・魂が滅んでしまった被害者には救済が欲しい。そういう意味での回収である。
 そういう意味で『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』にはそういう一種の粘着質な湿度があったと感じる。幽霊体になった五嶺しかり、ティキと「約束」したエンチューしかり、ブープの技とその道具となった3兄弟しかり、わりと出てくる描写ではあるので。あれは幽霊・オカルト漫画だから、というよりも先生のヘキというか、身体への思想だと思う。そういえばコミティアに出ているのに西先生の御本を買いに行けていない。アダルト同人誌を描いていると聞く。その地平にある。
 身体の侵犯。この視点で李良枝「かずきめ」っぽいムヒョロジ小説を書くしかないのか。

#『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』

二次創作

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