喫水はまだ甘くまだ浅くある

津崎のメモ帳です。兼ログ置き場(新しめの作品はここに掲載してあります)。

No.563, No.562, No.561, No.560, No.559, No.558, No.5577件]

最近は『おおきく振りかぶって』から滲む登場人物たちの暴力性の話を一人でしているんだけど、「登場人物たちの暴力性」と雑に語っていくとドン引きされるわ嫌厭されるわなにより意味不明だわなので、たとえばそれはどういうことなのか、を小説に翻案して書きだす、漫画にする、そういうことが創作では求められるんですよね

李良枝と似ててちょっと違うタイプの「ひきつるような痛み」がある

似ている、なにがだろう?身体性かな?

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図解です

流れで行くと「結婚おめでとう、タカヤ」じゃんね
あと二人で死体埋めてる
親子ではない

二次創作

①李良枝文学にある痛みや暴力性の発露のようなものがおお振りにはある気がする。
②おお振りキャラは全員社会人設定が似合いそうな高校時代の物語だ、でもそう感じる理由が分からない。
と思ってたけれど③「社会人設定が似合いそうな男子高校生たち」という感想は、逆を言えばこの痛みや暴力性を隠しているのが高校という立場なのかな、大人になったら全員どうしようもなくなりそうでほんとうに良い。
③「どうしようもない」というのは、『私の男』第一章的などうしようもなさです
***
④いや、おお振りの男子高校生って大人になったらもれなく『私の男』第一章的どうしようもなさになりますよね……?
⑤2人で会う夜、みっともない安物のスーツを着てたり、それが雨で濡れたり、そこらの画廊の入口の傘立てから盗んだ赤い花柄の傘を相手にさしてあげて……少しの軽蔑と言葉にならないいとしい気持ちの両方で、泣き笑いのような表情を浮かべてその相手を迎えて……?(???)
⑥『私の男』の第一章ってフィルムノワールというほどではないが、暗く鮮やかな夜の話なので、まあ、そういうことなんだろう