喫水はまだ甘くまだ浅くある

津崎のメモ帳です。兼ログ置き場(新しめの作品はここに掲載してあります)。

No.664, No.663, No.662, No.661, No.660, No.659, No.6587件]

『「民主」と「愛国」』も読まねば その種の言葉遣いの捻りの話でもあったので

『HHhH』に、歴史小説を書いていると、歴史上の人物はこんな口調でいろんな物事を考えているのか疑問に思う、とフローベルが書簡で書いている、的な記述があるけど、改めて啓発的ではある

文章・雑記

もしかしたら『終戦のローレライ』に感じる、日本海軍に詳しいだろうし当時の情勢にも詳しいのだろうがどこか「現代」が抜けない、というのは言葉があまりに格調高いからなのかも、現代の美的に鑑みて
もう少し文章に「土着」さがあったら良かったのかも、モダンなので……(あくまで私にとっては、の話です)

感想

『椿の海の記』を読んでるけど、石牟礼道子のえがく風景のようなものを表現するにはやはり石牟礼道子のような言葉を叩きつけて手繰り寄せるような言葉遣いしかないのではないか、いわゆる詩情の言葉といわれるような……と思わされる
淫売のなんのにゃ売られけん幸せぞ(娼家に売られないからお前は幸福だ)とか、精神を病んだ祖母との交わりとか、規定通りのですます調の標準語では……と思うけど、でもそれは「地方語」に対して地方性を与えてることになるか
ある世界というか風景を切り取る時に、使う言葉、言葉の使い方にも気を配る必要があるのかな……と今更
電灯がなくて電車が通ってなくて貧しかったら売られて……の時代を現代の言葉で、ですます調でカッチリ表現しても、そこに表現しきれない余白があるのかな、とか考えていた

感想

過去に日報を書こうとしていて、1日だけ書いてあとは日報があったこと自体を忘れているの、少し笑ってしまった。
「×月のまとめ」記事は書いていきたい、と画策しています。9月も書けなかったけど……。今から書こうかな……。

小説もそろそろ横見程度にして加筆しつつ、「渺渺録」構想と同時に『日本郵船戦時船史』を読み進めたい。