「大脱走」を完結させた今、短編漫画を描くとなんとなく物足りなさを感じるようになってしまった。とはいえ、2年以上かけて140ページだから、このスパンで長編を書き続けると多くの話は描き切れまい……。
No.345, No.344, No.343, No.342, No.341, No.340, No.339[7件]
(不備を見つけたら教えて頂けると嬉しいです…)
追記・さっそくpixivは差し替えました 。結構加筆しているのでぜひ見て頂けると嬉しいですね…
「大脱走」サイト・pixiv版は加筆修正前のものなので、ぼちぼち差し替えてていくか…とは考えています。週末にやりたい。忘れないようにしないと。
折しも、一八九〇年代に急速に近代化した日本は、東南アジアの要所を結ぶ自前の海運会社をもつまでになっていた。密出国者や移住者の乗客が増え、利益を得たのは人買い商人と船会社であった。そして、シンガポールの不衛生な裏通りに閉じ込められた移住者として、からゆきさんは、外貨送金によって日本の経済に貢献することになった。
/『阿姑とからゆきさん』「終章 娼婦たちの人生の再現」
#「大脱走」(企業擬人化)
/『阿姑とからゆきさん』「終章 娼婦たちの人生の再現」
#「大脱走」(企業擬人化)
iPhoneでこのサイトを見ると、妙に文字が太い。どうにか修正したいです。
わたしは本書において、個々の人や集合的な群像について、またかの女らの人生がいかに紡がれたかについて、できるだけ自然にまた愛情をもって語った。まるで、オヨシ、オイチ、ドゥヤ・ハダチやその他大勢の人びとが、一歴史研究者の「屋根裏部屋の友だち」であるかのように。いろいろな意味で、本書に登場する多くの人物には弱点があり、その希望と絶望が固くもつれており、幸せを求めていたにもかかわらず、夢は破れてしまった。逆説的ではあるが、女性たちが跡形もなく記録から抜け落ちたようなとき、かの女らが歴史研究者たちを悩ませる致命的な選択をしたことに、わたしは気づかされた。
/『阿姑とからゆきさん』 「日本人読者への「序文」」
/『阿姑とからゆきさん』 「日本人読者への「序文」」