喫水はまだ甘くまだ浅くある

津崎のメモ帳です。絵ログ、お知らせ、日常など。

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ところで「いくつもの異なった物語を経過して」いる私は「フィクションと実際の現実とのあいだに引かれている一線を、自然に見つけだすことができ」ているのだろうか?とは思う

オウム真理教に帰依した何人かの人々にインタビューしたとき、僕は彼ら全員にひとつ共通の質問をした。「あなたは思春期に小説を熱心に読みましたか?」。答えはだいたい決まっていた。ノーだ。

彼らは物語というものの成り立ち方を十分に理解していなかったかもしれない。ご存じのように、いくつもの異なった物語を経過してきた人間には、フィクションと実際の現実とのあいだに引かれている一線を、自然に見つけだすことができる。その上で「これは良い物語だ」「これはあまり良くない物語だ」と判断することができる。

/村上春樹「東京の地下のブラック・マジック」『村上春樹雑文集』

引用

村上春樹(ここではだいたい呼び捨て)といえば村上春樹アンチが有名

という印象しかない作家だったけど なぜか最近気になる エッセイや翻訳だけでなく彼自身の小説も読んでみよう 『ノルウェイの森』は読みました

絵を描きたくなる欲求は絵を見たときに生まれるのだな…と改めて気づいた