タグ: 「くろしお」/「ミンゴ」
-
毎夜の話
9月12日 夜 報告書を書けと言われたので書いてみる。どうやらそこまで堅苦しくなく短くていいとのことらしい。…
-
ある手紙:「ぼくの小さな神さま」
ぼくはもう君に会うつもりはない。除籍船は除籍された瞬間、もう消えたものと思うこと。僕はもうここにはいない。ど…
-
ぼくの小さな神さま3:「ぼくの小さな神さま」
彼はもう自由(・・)だった。 肩越しに見上げる空は広い。塗りたくったような群青一色の見果てぬ景…
-
ぼくの小さな神さま2:「ぼくの小さな神さま」
くろへ どうしてぼくだけに会ってくれないのか、ぼくにはわからない。ぼくはくろになにかしただろうか、とても悲し…
-
ぼくらのさだめa:「ぼくの小さな神さま」
※第五章の何話になるかわからないやつです。最終話になります。 [※前略] 「おやしお、君、自分があの子に何をし…
-
いまは見えない星:「ぼくの小さな神さま」
※2章の何話に挿入するか悩んでいる小話たちです。 1 「伊号百五十七潜水艦の艦上で、あいつと一緒に敗戦を迎えた…
-
ぼくらのさだめ1:「ぼくの小さな神さま」
くろしおが語って聞かせたところによれば、太陽と星の違いは――まあ明らかに明らかっちゃ明らかなんだけど、太陽と…
-
永遠の哲学3:「ぼくの小さな神さま」
二人が甘美でふしだらな痙攣(くろしおに言わせれば「毎夜楽しく絵本を読んでいた思い出への冒涜」)を当たり前のよ…
-
永遠の哲学2:「ぼくの小さな神さま」
一九六二年の十月頃、第一潜水隊が編成された二か月後、おやしおのその小さかった身は大きく成長していた。ある朝く…
-
いまは見えない星4:「ぼくの小さな神さま」
「くろ!来てくれたの?」「うん。元気だった?」 第二次大戦後初の日本国産潜水艦、計画番号S112cこと今は名前…
-
いまは見えない星3:「ぼくの小さな神さま」
昭和三十年十月二十四日の横須賀での出来事を、その潜水艦は強く覚えている。 寒々しく小雨の降るこの日、アメリカ…
-
いまは見えない星2:「ぼくの小さな神さま」
海上自衛隊は、米海軍軍人の手によって創られた。このことを多くの日本人は知らない。 この半分事実の冗談を揚々と…