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No.27

鉄道連絡船

陸地と鉄路の果てにあり、また人間たちが対岸に持つ果てのなき征服と平定の欲望と共にあったのが、私たち鉄道連絡船という種族だった。我らが港ほど強固に造られたものはあるまい。鉄道は完全なる所有地にこそ敷けるものだ、と、ある先達のふねは笑っていった。わるい人間のような笑顔だった。まるで共犯者そのものだ。

艦船擬人化,【小説】

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