一引きの航跡のために我はあり戦火も息も波を揺らして
二引描く旗を見よ我婀娜らしき笑みを浮かべて名を名乗るとき
三度引く汽笛を鳴らして後進は今の時世にできるはずなく
四は忌言葉、私たち縁起を担ぎ感情の儘に流され民族の船
五度は引く亡き僚船の声々を無視して尚も船団は往く
#傾艦短歌 「航海の回数」*hide

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