凍解を知らずに生きよ砕氷艦
凍返り共に帰りて砕氷艦
南極の風を運んで花の冷え
金盞花灰に映ゆ色()しき色
#傾艦俳句 砕氷艦
※凍解=いてどけ
冬の凍てついた大地が春暖で解けること。
※凍返り=凍返る=いてかえる
春になって暖かい日々が続いたところへ、突然寒い日が舞い戻ること。
※花冷え
桜の咲くころ、急に冷え込むことがある。そのひえびえとした感じを花冷えという。
※金盞花=きんせんか
菊に似た黄色または橙赤色の花。
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回想の過去だけがただ鮮やかで目を開け見据える戦時の塗装
#傾艦短歌 *hide
心中と呼べば甘き結末だ言えば陳腐になると黙して
#傾艦短歌 一航戦 *hide
我はここ貴方はそこにあればいい主義はいよいよ硝煙を帯び
#傾艦短歌 *hide
船舶は国土の延長 舶来の品はあまたの奴隷たちの血 
#傾艦短歌 *hide
うつくしく生きうつくしく死ねよとて先代我に名を引渡し
#傾艦短歌 *hide
橙の灯は淡き絶望の色、我が老いた証その色
#傾艦短歌 氷川丸*hide
天鵞絨の緞帳は青、それだけが愉快であった、平穏な日々は
#傾艦短歌 浅間丸*hide
父達の薔薇園にある大日本様式の椅子(我の座す椅子)
#傾艦短歌 橿原丸*hide
我の名は鯨あるいは深海の使者また黒い忍者「おやしお」
#傾艦短歌 *hide

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