『八本脚の蝶』を持ちて駅前に立ち頒布する夢を見た朝
十七年前の日記を読み思う「死ぬまできっと彼女になれぬ」
信ずこと異議を唱えて聖書読む奔放無垢の少女、奥歯氏
物語は命の讃美歌賛美する彼女は野薔薇母の薔薇園
女性性愛さず装う「か弱き女性」彼女はアナイス理念はシモーヌ
#感想返歌 『八本脚の蝶』*hide
数百の録音テープが奏でるは小さき人らの大合唱
装いは命取りなり 赤の布首に巻いたら鮮血染まり
朱色の血脚をつたりて成る刃 女であること責むるみたいに
「あたしたちを一緒に殺すがいい!」掻き消し掻き消される、銃弾の音に
スミレ花、銃身飾る彩りに小言をいわれたこともあったわ
戦争に征くはまともな女じゃない、戦後に言われ瞑目す我は
戦争が女の顔を奪い取り復員後もなお、私は兵士
戦争は女の顔をしていない 勝利の後も戦は続く
#二次創作短歌 #感想返歌  『戦争は女の顔をしていない』*hide
美は合理、合理無縁の戦争の為の艦らの合理の美 
#短歌
「美しさが合理性や無駄のなさにあるのだとしたら戦争は美しさからもっとも遠いが、戦争のための兵器は無駄なく無駄のない美しさだと思う」という自ツイートから*hide
空襲の中で美髪は解れゆく結いの解れは御国の解れ 
#短歌
「空襲で自分たちの築いてきたものが焼けちゃって「どうしよう…」と茫然自失となってるシーンを戦争もので結構みるけど、あの時の、黒髪が縮れて煤が頬にへばりついている女性の横顔がすごい印象的なんだよな 大体こういうシーンは女性な気がする」という自ツイートから*hide
弧をえがく艦首はゆるく波を割る波濤を立てるは忍者にあらず
紅白が交互にまじわり彩るはうつくしき生、秋空高く
できるなら潜水艦を風船で祝う係の人になりたい
白、黄色、朱色、藤色、桃色の風船が飛ぶ(祝われている)
極彩の今このときが艦生でもっとも華麗な装いなりし
これからは満艦飾もうつくしき装いもなしよ黒色の艦
艦生でなによりもただうつくしき日である(ぼくらにとってはとりわけ)
#傾艦短歌 潜水艦はくげい進水おめでとう*hide
船舶は国土の延長 人間の上下を決めるが生業なりき
#傾艦短歌 *hide
往きて海、海と海、海、海の果て 黒々とした鉄の城あり
#傾艦短歌 *hide
「地獄では波も枯れ果て航海も往く海々もなくなるらしい」
#傾艦短歌 *hide
わたくしにうつくしき名を奴隷らを砂糖を絹を浮いている意味を
#短歌 奴隷船*hide
()しき名をはにかみ見せる乙女らのごとく船らはたおやかにある
#傾艦短歌 *hide

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