(ここからは我の領域)つまらない御託を並べ守りながらも
#短歌 *hide
告別を遂げんとするとき 見境のなき海つねに静寂湛えて
#短歌*hide
あいまいに顔は笑みつつマグダラのマリア血潮の匂う戦場(いくさば)
#短歌*hide
言葉の発露は暴力に似ててなお詩は連帯と秩序を結ぶ
#短歌 森崎和江が好きだ*hide
南極に落としたいのち、(犬たちよ、愛とはだれかを愛さないこと)
#短歌 タロとジロ*hide
被る赤 あるいはワインあるいは血、生まれることは罪を負うこと
#短歌 「命名に際して、赤ワインが用いられるのは、生けにえの血を流す代わりだともいわれる」『われら船乗り―海の慣習と伝説』*hide
労働は無数の絹と石炭と鉄とをつくる ()(ふね)となる
#短歌*hide
背負う荷は努めて重くあるがよし振り向くことなき永久凍土
#短歌 *hide
周縁は諍いのなきわが楽土切符の軽さが身にただ寒し
#短歌 *hide
燐寸売る少女に深き罪ありや女の身に持つ近代の業
#短歌 *hide

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