架空反戦記

愛国の「愛」はノとツとわかんむり、心まで書き（分からなくなる）
*info#短歌 *hide

複数の椅子に座る登場人物一席だけ空白の椅子
*info#短歌 *hide

春の宵柔い温度に狂いゆく
*info#俳句 「春の宵」…春、日暮れて間もないころのこと。［春の季語］*hide

走馬灯幻想人を駆り立てて
戦争の廻るさまは走馬灯
絢爛の走馬灯駆ける早さかな
走馬灯見るといえども暗き前
*info#俳句 *hide

春の蝿死期近ければ喧しく
*info#俳句 *hide

血飛沫をちりばめ赫き梅の花
*info#俳句 *hide

歳時記を開いて季語を探すのがすごくめんどい、短歌に限る
*info#短歌 俳句は嫌だ…俳句は嫌だ…*hide

「護衛艦」その名を持ちつ戦闘機載せて秋空果ては遥けし
（ヘリ空母だったはずだがヘリじゃないものらも載せる）甲板広く
発艦す固定翼機はうつくしき放物線を描いてはゆく
*info#短歌 航空母艦「いずも」*hide

日本史の本の帯の紹介に書かれる次巻「２・朝鮮史」
大空に贈られる富も贈られる死も指し示すサン＝テグジュペリ
永遠の八月が来てわたしたち戦争語ればふたたびの業
想像の上だけの死を読み進め感極まったり底冷えしたり
「美しい」という言葉はうつくしいものなのだろうか海は灰濃く
航空機、戦車、毒ガス、機関銃。昨日の世界と死なば諸共
*info#短歌 *hide

「過ぎた過去」「思い出」「亡き友」「裂かれた恋」人間を殺すは記憶の重み
*info#短歌 *hide