極北は此処、この場こそ果て なおも征く場所あると信ず軍艦
#傾艦短歌*hide
羅針儀は北へ 私は進みゆくこの戦場を征き進みゆく
#傾艦短歌*hide
赤々と波は寄せ引きひとりでは寂しい波間を航跡はかく
#傾艦短歌 「海があれば地獄じゃないさ」*hide
海ゆかばどくだみの束に身を埋め
装弾は手花火に似て楽しくて
挿菊や帝国主義を教えられ
#傾艦俳句*hide
酒の肴は長い昔話を、このワインより古い話を
機具は機具、船はただ船 だけどなお贅と愛情、凝らし造った
バター塗るようしめやかに語る我いかに娘をすりつぶしたかを
一度だけディナーをともにしたことを思い出す夜永遠の夜
#ひと生短歌 商船三井*hide
春驟雨ぬるいとぬかす憎い艦
花見など夢のできごと極地の艦
#傾艦俳句 砕氷艦*hide
青と灰卯の花腐しに紛れをり
人間のメーデー横目で眺めつつ
鯉幟縁なく掲げる満艦飾
#傾艦俳句*hide
貨物とは物質的な幸福のすがた利益を生む我がすべて
#ひと生短歌 海運*hide
除籍艦 垢の際立つ喫水に失くしたかと問う命の重み
#傾艦短歌*hide

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