離別たれかつ強くあれ特設の艦艇もどきを穿つ思い出
#傾艦短歌*hide
展翅に孕む残虐な愛情と美学 愛機は死地がお似合い
#傾艦短歌 航空母艦加賀 75577*hide
美しき嘘知らずに塗る迷彩色
貨客船それは理想であったはず
初っ端で挫かれ見事な艦艇に
風船も船の内なら我も船
水面にて見惚れる姿ラフマニノフ
追憶はみずほらしさと糸電話
点と点、線と線との綱渡り
#傾艦俳句*hide
生くべきは海でありつつ死地である吾を柔く抱く血肉の器
#傾艦短歌 いくべきはうみでありつつしちであるわをやわくだくちにくのうつわ*hide
名前、そう貴船はこれから船である ただの鉄ではなくよすがを持つ
#傾艦短歌 命名・進水式*hide
一人では軽くて二人なら沈む死ぬなら波間に飲まれていきたい
雷撃の絶頂、わたしは加えられるより加えたい奪ってやりたい
離別、そう、シルクの手袋着けていた そんな海もあったのだった
#傾艦短歌 輸送船*hide
生きるとは波に浮くことただ海を往くということ燦爛たる青
#傾艦短歌*hide
未完成船というかく甘美なる響きわたしは生きるのが好き
#傾艦短歌*hide
薄幸の娘に施す餞の化粧は死に化粧にも似て
#傾艦短歌 愛国丸
「上掲の写真は公試時のものだが、船体には既に軍艦色が塗装されている。唯、船体の白線と白い上部構造、大の字マークは、船主と造船所が薄幸の娘に施した餞の化粧とみることが出来よう」『商船が語る太平洋戦争』「愛國丸」*hide
命名は祝福我が名は私だけのものだった今あなたに託すわ
#傾艦短歌 一代目*hide

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