カテゴリー: 1単体記事(艦船擬人化)
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リルケの花
或る日のこと、私の扉を誰かが叩く音がした。一人の兵士がかなりおずおずとした様子でそこに立っていた。次の瞬間私…
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ぼくらふねというものは
潜水艦こくりゅうと、えい船ちゃん。えい船ちゃんは入港する艦を押したりちょっとした支援をして生計を立てています。
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二十年
軍縮条約にて処分された戦艦土佐と、姉妹艦の改造航空母艦加賀。軍縮条約から20年後の太平洋戦争、単冠湾にて。
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帝国の共犯者
特設巡洋艦報国丸。元貨客船。通商破壊(国-国、地域-地域間で物資などを運んでいる船を撃沈する)をしました。
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弟の首筋
特設巡洋艦報国丸と愛国丸。 特設艦(貨客船→改造→艦艇)は改造時に性別が変わることが時折ある、と言う設定です。…
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特設巡洋艦の擬装
「呉出港後、激しい訓練が繰り返される。この中には〈囮戦教練〉という擬装訓練もあった。主計課、電信課の非当直員が…
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ぼくらのさだめa:「ぼくの小さな神さま」
※第五章の何話になるかわからないやつです。最終話になります。 [※前略] 「おやしお、君、自分があの子に何をし…
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いまは見えない星:「ぼくの小さな神さま」
※2章の何話に挿入するか悩んでいる小話たちです。 1 「伊号百五十七潜水艦の艦上で、あいつと一緒に敗戦を迎えた…
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ぼくらのさだめ1:「ぼくの小さな神さま」
くろしおが語って聞かせたところによれば、太陽と星の違いは――まあ明らかに明らかっちゃ明らかなんだけど、太陽と…
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永遠の哲学3:「ぼくの小さな神さま」
二人が甘美でふしだらな痙攣(くろしおに言わせれば「毎夜楽しく絵本を読んでいた思い出への冒涜」)を当たり前のよ…
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永遠の哲学2:「ぼくの小さな神さま」
一九六二年の十月頃、第一潜水隊が編成された二か月後、おやしおのその小さかった身は大きく成長していた。ある朝く…
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いまは見えない星4:「ぼくの小さな神さま」
「くろ!来てくれたの?」「うん。元気だった?」 第二次大戦後初の日本国産潜水艦、計画番号S112cこと今は名前…