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  • ゲイシャ・ボーイ:「大脱走」番外編1話

    ゲイシャ・ボーイ:「大脱走」番外編1話

    企業擬人化>「大脱走」>番外編第1話「ゲイシャ・ボーイ」

  • 解纜遠し:「大脱走」番外編2話

    解纜遠し:「大脱走」番外編2話

    企業擬人化>「大脱走」>番外編第2話「解纜遠し」

  • 「最後の朝」(企業擬人化漫画「大脱走」番外)

    「最後の朝」(企業擬人化漫画「大脱走」番外)

    「大脱走」5話の冒頭までの小話。

    「子ども」たる日本郵船とは、あの5話の冒頭の一度のみの邂逅という設定になっています(すぐに二人はその姿を消します)。
     当時の日本の海運を独占していた三菱会社に対抗するために共同運輸が生まれ、両者が経済的に殴り合った結果双方瀕死状態、日本海運の未来を危惧した関係者の調停により日本郵船という新たな会社が生まれました。母たちの話。



    企業擬人化>「大脱走」>「最後の朝」

  • 企業擬人化漫画「大脱走」参考文献の一部

    企業擬人化漫画「大脱走」参考文献の一部

    本当はもっといろんな本があると思うのですが……。
    参考文献というよりも、ブクログで「『大脱走』タグをつけた本」になります。なので史(資)料が多め。物語を考える指数となったフィクションやアート書籍、「直接関係はないけれど程よく影響されている史(資)料」などは網羅できてないですね……。

    ***

    フィクションやアート書籍、「直接関係はないけれど程よく影響されている史(資)料」たち
    『森崎和江コレクション 1・産土』
    『森崎和江コレクション 3・海峡』
    『「からゆきさん」 海外〈出稼ぎ〉女性の近代』

  • 企業擬人化漫画「大脱走」4話のこだわりの話

    企業擬人化漫画「大脱走」4話のこだわりの話

    プレビュー版の同人誌に掲載しようと描いたものでした。
    プレビュー版を発行する前に本同人誌ができてしまった記憶があります。なのでお蔵入りです。

  • あとがき、あるいは長い言い訳:「大脱走」あとがき

    あとがき、あるいは長い言い訳:「大脱走」あとがき

     この物語は未来への再起の話です。
     そうあった、敗戦を迎えた海運会社を擬人化創作としてえがいています。
     精神的また物質的喪失から立ち直るまでの過程を、同じくそうあった敗戦後の日本郵船に投影してこの物語をえがきました。
     戦時下の商船を思うとき、そのあとの戦時補償特別税のこと、そのあとの長い敗戦後をいつも考えてしまいます。

     幸せか悲しいかの二極化ではなくその波間を揺蕩うような物語を目指しました。その曖昧さは、激烈なショックやトラウマが襲った時に呆然とするような、「空白」との類似を感じるからです。またその両者は似ているだけで明確に違うことも意識しました。
     また今作は意図をもって黄色人種を黄色に塗るよう努めました。戦争の終わりを特別な意図による以外は「敗戦」と表記し、またその事象をそのように扱いました。
     敗戦直後の彼らは戦争を総括できていなかったのではないかという見解に立ち、国策海運が惨禍と報復を招いたという苦痛と共にあった、「東京裁判は勝者の裁き」だという一定の日本人の解釈を反映することも忘れなかったつもりです。
     戦争を俯瞰できなかった者たちの群像劇を私自身も俯瞰せずに描こうと心掛けました。戦後80年という地点に立つ人間の感情に選別、あるいは裁きを加えないよう努めました。また外野から他人事に、他人の会社に対して図々しく説教するような物語はなるべく避けようと一定の自律は行いました。
     敗戦という物質的に何もない状況を美術的に美しく描こうと努めました。またそれをあえて美しく描くことについての意味は弁えているつもりです。この状況を「全てを失った悲劇」とえがくか、「長くあった資本と帝国の末路」とえがくかを逡巡し、常に自問しながらえがきました。所々意図しなかった私の失敗も見えるでしょう。倫理的に美しくないはずなのに、感情的に「美しく」なってしまった部分も多々あります。
     自律したうえで自律しえなかった、多くの越権行為をこの物語では行ってしまいました。

     終戦の時、日本海運は多くのものを失いました。その再建を思えばいまは苦労話と「美談」の一つです。でもそのまま潰えて終わる可能性があったこともまたつよく思ってしまいます。
     その喪失に反発し、受容し、再起する過程の話を描きたかったのです。

     私はこの10年間、いつ死んだとしても怖くなかったのですが、この漫画の連載中に死んでしまったら「大脱走」が完結しないのだと思うととても怖かったです。これは長い人生の中で初めてのことでした。そういう事なんだと思います。
     最近はいままでに失ってきた多くのものを思い出します。

    津崎

     

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