1「賛助 海上保安庁」でテンション爆上がり
2冒頭からクレジット。『シン・ゴジラ』はクレジットもオマージュしているのかな……。
3航跡波から始まる冒頭をシンゴジ略
4あの時代は「船が焼けて沈没する」ことの実感が今とは異なるのだろう
5防衛隊・海保の服が若干アメリカっぽい
6娘を流して鎮める概念来た……と思った。二次創作とかに「呉爾羅の花嫁」みたいなタイトルありそうだ
7「ゴジラ……ゴジラと呼称します」
8女性議員?が元気
9「船舶被害の増大」という言葉も他人事ではなかっただろう。まだ結構な機雷が海にあったのかな
10「フリゲート艦隊の爆雷」に50年代を感じる
11爆雷投下の映像を今までずっと探していたんですけど、戦争映画じゃなくゴジラ映画で見れるとわ……
12船上の客船の客がおびえて船内に逃げるのを押しとどめる動作、シンゴジの地下鉄略
13「外国航路に支障が出る」セリフの時代性
14ゴジラ襲来が空襲警報音で良い
15「各国の調査団」
16防衛隊がやられ役で「ふ~ん…ゴジラと自衛隊の映画における長い「共犯関係」はこうして始まったのね」と思った
17松坂屋が焼けてた
18戦車が砲を掲げて一瞬待つシーン良い
19「もうすぐお父様のもとに…」という母娘、父は戦争で死んだのかな
20アナウンサーの言う「信じられません。全く信じられません!」
21「みなさんさようなら。さようなら」
★「ヒロインの地下室の水槽の回想」の描写(顔をアップしてから回想シーン・顔アップで現在に戻る等)を観て、パク・チャヌクは『ゴジラ』を観てねぇか?と思った。多分観ているが……
★『終戦のローレライ』は「現在は現実のテクノロジーを少女に併置できるフィクション」として描いている、という伊藤計劃の指摘を思い出したけどうまく言えない(「「当時の」最先端の技術を登場させる、とはそういうことだ。いまわれわれの「現実」となっている技術の、その萌芽を「フィクションとして」描くこと」)。あの当時は原爆や戦争を、トラウマのさなかにああいう距離感のない「フィクションとして」、ハチャメチャな怪物として描くしかなかったのかな、という……そういう混乱があったのではと思ったけどこの説明じゃさっぱりわからんな。
以上がTwitterに上げた感想である。
実は、自分は福井作品では「終戦のローレライ」が一番好きなのだ。それはこの作品がいちばんSFっぽいからだ。というと超能力美少女が、と勘違いするひとがいそうだから念のために言っておくと、福井作品ではこの作品が唯一、テクノロジーというものに(どのようなスタンスであれ)作者がコンシャスになった小説だからだ。
ローレライにCZを併置する思考、そういう眼の付けどころがちょっとSFっぽいのだ。「当時の」最先端の技術を登場させる、とはそういうことだ。いまわれわれの「現実」となっている技術の、その萌芽を「フィクションとして」描くこと。世の中のシステムが変わっていくのそ初期段階を、技術に託して触れること。
今日、このCICの写真を見て・・・これが映画で描けていれば、この窓ひとつない部屋での戦闘指揮が映像化されていれば、「たたかい」の在り方が、そして「時代」がこれからテクノロジーによって変化するという、その「予感」を映画にとりこめたんじゃないか、と想像してしまう。
(伊藤計劃:第弐位相――「ローレライでできればみたかったもの」)
projectitoh.hatenadiary.org
『終戦のローレライ』
①2002年に
②1945年の「戦争」で
③「いまわれわれの「現実」となっている技術の、その萌芽を「フィクションとして」描」(伊藤計劃の言葉より)いている
→「現実」となっている技術=今の人間には獲得できている技術=「当時」の人びとには理解できない・運用できない技術
→「フィクションとして」=ぶっ飛んだトンデモ能力として
2002年には、1945年の出来事を俯瞰できるになるまでの長い時間があった。
筆者はあの戦争にたいして「熱意」はあっても戦争そのものに対するトラウマはないと思われる(歴史的な時系列などへの知識・理解はある)。
『ゴジラ』
①1954年に
②1954年現在の「ゴジラがいる世界」(フィクションの世界)で
③「いま(だなお)われわれの受け続けているトラウマの、その「由来」を翻案したフィクションとして反復して」いる
→第二次世界大戦は1954年の人々にとっては「実感」あるいは実体験やそれに付随するトラウマはあっても、理解や受容などの客観視はできていないものではなかったか?(研究は進んでいたか?国民に広く知られた情報であったか?)
1945年から1954年は比較的短い年月。
(監督や観客には第五福竜丸事件などでさらにトラウマが刺激されていたのでは)
まとめると、「自分が理解できないもの」を「フィクションの表象」を用いて表現するという類似を見た……気がする…ような…んっ…????という感覚があったんだけど、うまく説明はできないのであった。難しい。
面白かったです。
追伸・
二次創作で「呉爾羅の花嫁」という生贄の娘の話を描いてみたい
追伸2・
冒頭は「栄光丸」船上でしたね
※2021/7/24 視聴、同時期に書いた文章