架空反戦記

津崎の短歌・俳句・SS置き場

2021年11月の投稿(時系列順)[223件](8ページ目)

2021年11月04日 この範囲を新しい順で読む

「またいつか貨客船に戻るんだ」ビンタを喰わらせ呟けば虚仮 #傾艦短歌
それぞれの過去を捨てれば我ら皆等しく戦に使わる道具 #傾艦短歌
人間が生きると書いて「人生」と呼ぶと弁えふねの我をゆく #傾艦短歌
同じ名を持ちて我よりうつくしき戦歴を持つ初代の栄光 #傾艦短歌
人間の行けない場所に行くがゆえに幻想を抱かれる鉄の鯨 #傾艦短歌
特設の巡洋艦の哀愁と嫉妬の発露、通商破壊 #傾艦短歌
我も過去、船だったこと忘れまじ(船のままねあなたの最期は) #傾艦短歌
「またいつか貨客船に戻るんだ」呟き制裁、僚艦に加う #傾艦短歌
愛情も恋情もまたすべからく知ることもなく海を分け征く #傾艦短歌
先代を語るときに孕ませる敬意と忸怩を矜持で隠す #傾艦短歌
我よりも悲しみ深き僚艦を測距し損ね無言に終わる #傾艦短歌
特設巡洋艦獲物を目指し邁進するたび船生を離る #傾艦短歌

メモ:

「短歌の限界もむなしさも承知の上でこの詩型式に執着するのは、私の場合その時々の自分を再現するのにこれ程手頃な容器は無かつたし、束縛された不自由の中で自由であることが私の生のスタイルに一致したからに外ならぬ」『美しき独断』「不幸の確信」
「歌人は暗さを、苦しさを、崩壊を好まない。日本の底辺にいながら自らの土壌が何で成立しているのか見ようとしない。とらへようとするのは架空の小市民的団らんと、それをもって芸術的であるとする理科教室の陳列棚の中の雲母のようなうすい幻想と、永久に民衆の生活に根づくことない中間的サロン性への憧憬にみちみちている」「短歌と私」※石牟礼道子初期未発表作品より
「最初はちゃんと定型で書こうとしていたんですけど、どうしても気持ち悪くなってしまって……。五七五にするために削っていたものが捨てきれず、結局自分の書きたい言葉を優先させてしまいました」「自分が五七五七七を守って書こうとしても、文字数を頑張って合わせただけの「詩」になってしまうという感覚が、すごくあります」『ユリイカ 特集・あたらしい短歌、ここにあります』穂村弘・最果タヒ「ささやかな人生と不自由なことば」 ※左記は詩人・最果タヒの言葉


津崎:艦船擬人化の人。twitter@samishira

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