架空反戦記

津崎の短歌・俳句・SS置き場

2021年の投稿[235件](17ページ目)

2021年11月 この範囲を時系列順で読む

それぞれの地獄がありて我ら皆等しく逝けば狂風の中 #傾艦短歌
護送船団の引くウェーキすら憎らしく命託して肩を寄り添う

#傾艦短歌
護衛船団=「コンボイ」
麗しき船ね私は麗しき船惨憺苦海の輸送任務 #傾艦短歌
空仰ぎ「敵機直上急降下」叫んで待つは数秒後の死 #傾艦短歌
地獄沙汰殴り殴られ制裁を受けて波間の航空母艦 #傾艦短歌
最果ての海を睨んで見送るは航空母艦の愛しき荒鷲 #傾艦短歌
船舶は国土の延長 亡国の定め諸共船を蝕み #傾艦短歌
戦場で遥か向こうの空見れば夜明けの黎明旭日の色 #傾艦短歌
船舶は国土の延長 兵役を船も負わねば非国民なり #傾艦短歌
そもそもが亡国である定めなり応召船団我が海失くし #傾艦短歌
艦長は勇壮な戦死を語れども巡検の後の暗澹たる甲板整列 #傾艦短歌
永遠の八月が来て私らは生きているぞと実感が湧き #傾艦短歌

メモ:

「短歌の限界もむなしさも承知の上でこの詩型式に執着するのは、私の場合その時々の自分を再現するのにこれ程手頃な容器は無かつたし、束縛された不自由の中で自由であることが私の生のスタイルに一致したからに外ならぬ」『美しき独断』「不幸の確信」
「歌人は暗さを、苦しさを、崩壊を好まない。日本の底辺にいながら自らの土壌が何で成立しているのか見ようとしない。とらへようとするのは架空の小市民的団らんと、それをもって芸術的であるとする理科教室の陳列棚の中の雲母のようなうすい幻想と、永久に民衆の生活に根づくことない中間的サロン性への憧憬にみちみちている」「短歌と私」※石牟礼道子初期未発表作品より
「最初はちゃんと定型で書こうとしていたんですけど、どうしても気持ち悪くなってしまって……。五七五にするために削っていたものが捨てきれず、結局自分の書きたい言葉を優先させてしまいました」「自分が五七五七七を守って書こうとしても、文字数を頑張って合わせただけの「詩」になってしまうという感覚が、すごくあります」『ユリイカ 特集・あたらしい短歌、ここにあります』穂村弘・最果タヒ「ささやかな人生と不自由なことば」 ※左記は詩人・最果タヒの言葉


津崎:艦船擬人化の人。twitter@samishira

編集

 

カテゴリ:

全文検索:

日付検索: