特設巡洋艦の擬装

「呉出港後、激しい訓練が繰り返される。この中には〈囮戦教練〉という擬装訓練もあった。主計課、電信課の非当直員が広島で買った婦人服を見に付け、水に溶かしたメリケン粉を顔一面に塗って上甲板をうろつき廻るという、帝国海軍始まって以来の珍風景が出現した」『商船が語る太平洋戦争』「報国丸」

 特設巡洋艦報国丸。大阪商船の貨客船でした。手前にいるピンクのノースリーブを着ている男は愛国丸。この絵では肉襦袢を着ている設定なのですが、実際では着ていないと思います……。