【日記】『大脱走』(合冊版)を出したい、が…という話

 こんにちは。早速ブログ記事を書いてみようと思います。使い始めですが使い勝手としては悪くない。はてなブログを使うのではなく「日記」ページを作って正解だった気がします。

 8月のコミティアに申し込みました。新刊が出るかは謎です。

 なぜなら11月のコミティアで『大脱走』の合冊版を出したいからです。大幅に絵を加筆修正しています。

 予定としてはA5・フルカラー・216ページ・本文:上質紙となります。ここで問題になるのが、

 原価価格 ――――――。

 そう、もっぱらこれやね。

 実は合冊版を出そうと思った2月地点で、ためしに大阪印刷さん(通称おたクラブさん)で計算したところ、200ページで1500円ほどでした(当初番外編を付録しない予定でしたので200ページ計算でした)。今はなんとほぼ同スペックで3000円なのね。

 これは4月の段階で値上げが入ったのが理由でしょうが、もちろんそれは紙とインクの大幅な値上げ、まあそもそも今の日本では”””すべてが高い”””からなんだけど……。日本で安いのは円くらいだ。

 大阪印刷さんの4月のサイト改修の時にサイトの不具合が長引いていて、価格の表示のバグもあったので、実は未だにバグってるんじゃねぇか?と高騰に気づいた後の数日間は毎日毎日大阪印刷さんのサイトで再計算をくり返していたくらい、大変動揺しておりました。いや、今もワンチャン信じてるけどね(大阪印刷さんのXアカウントの全投稿の通知をオンにして、もしかしたらの”何か”を未だに待っている)。

 モンテルキア紙が特に高いようで、上記の216ページだと10冊注文で単価が4000円になり、上質紙だと3000円と少しほどになります。
 ちなみに普段利用している紙はモンテルキアになります。『貨客船の航跡波』は上質紙です。

 フルカラー印刷がどこも高価になっている(否、すべてが高い)のですが、グラフィックさんやペンタロー印刷さんもほぼ同様の価格のようですね(もちろん紙の種類によって大幅なバラつきはあります)。

 とはいえ「RGBで」「216ページの厚さ」を刷れる印刷所を改めて探すと多くはないことに気づきました。いろいろあるけど大阪印刷さんにはこれからも頑張ってほしい派人間なんですよね……。

 とりあえずこれ以上価格が上がらないなら11月に頒布予定なのですが、どうしても1冊2500~3000円になってしまうかも、という話でした。

 でもA5とはいえ200ページ以上あるフルカラー本が3000円、冷静になって考えればひどく高価というわけではない気もします。フルカラー同人誌の適正価格を知らないのだけれど。だいたいイベントの私のサークルで『大脱走 中』『大脱走 下』『貨客船の航跡波』三冊を購入していけば3000円を超えるしね……。
 大阪印刷さんにも高いと文句を言っているわけではけっしてなくて、むしろよく耐えて頑張っているなと思ってしまいます。ちなみに御社のグレスケ本は価格崩壊並みに安い。

 おそらくですが、私は昔からB5・モノクロ・26~32ページ・300~500円の同人誌のことを、出す側としての「適正な同人誌」だと信じて活動してきたので、つい「1冊3000円」というワードに慄いてしまうのでしょう。そもそも同人誌なんて好きに価格をつけていいものなので。あと信条の問題で印刷代くらいは回収します。


 もしかしたら、フルカラー発行後に普及版としてグレースケール版もだすかもしれません。元々グレースケールにしておけばいいのだけど、それだと刷り上がって手に取った時に感じるのは「で、できたぞ……!」的高揚ではなく、「うん、これでよかったんだよ…お前にフルカラー本発行は無理だったのさ…」的諦観と納得にしかならないと思うので。


 長々書いてしまいましたが、11月に一冊3000円の同人誌を出すかもしれぬ、という「長い言い訳」文でした。
 これ以上値上げしないうちに印刷せねば……。あと単価が高い本をするには持ち金がいるということなので貯金をせねば……。多く刷れば単価も下がるし。あくまで趣味としてけっして無理のない程度に刷ります。


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